中学3年生 ヒロキ-6
ぷはっ、、、
長いキスから逃れたあたしたちは
お互い見つめながら照れ笑いをした。
誰かに見られたらどうしよう。
そんな気持ちが余計に盛り上がらせたのだった。
あたしはうっとりした気分ではあったが
切り替えて授業をすることにした。
これから何度かヒロキに授業をしたが
ご褒美作戦はあれ以降していなかった。
授業に集中しなければいけないのはもちろんだが
次に同じ事をすれば、
キスだけでは抑えきれないと感じていたからだった。
そんな気持ちを知るはずもないヒロキは
授業の毎にご褒美は?ご褒美は?とねだった。
その度にまた今度ね。と
はぐらかすことしかできなかった。