きっかけは偶然に-3
「またコンビニ弁当?」
「・・・・」
「たまにはちゃんとしたもの食べなきゃだめだよ?」
「・・・・」
「あ!俺んちにあるもんでなんか作ってやろうか?」
はぁ?
「結構です!」
「そう?」
「はい」
「じゃぁ、おなかがすいたらいつでも遠慮なくおいでよ?
若い娘がそんなもんばっかりじゃ子供産めなくなっちゃうよ?」
・・・!!!!
大きなお世話!!!
「若くないですから!」
「そうなの?陽菜ちゃん、いくつ?」
「セクハラですよ?それに半田です!」
そう言いながらエレベーターから降りて自分の部屋のドアを
バタンと閉めた。
なんなの?あいつ!
でも・・・・
本当に食生活は見直す必要があるかも・・・
ビニールに入ったコンビニ弁当を見て
軽くため息をついた。
その日は隣の男のことを考えないように早く寝た。