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美少女
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第17章 私と付き合うということは、そういう事だと知っておいてほしいの。-2

放課後、ひたぎに声を掛けられる。

「話しがあるの。帰りの支度をして、ついていらっしゃい」

昴が慌てて追いかけると、ひたぎは無言のまま、人気のない古い神社へと向かった。

「おい、ひたぎ、どうしたって言うんだ?」

「黙って、ついていらっしゃい」

林に囲まれた閉鎖的な空間は、薄暗く不気味な雰囲気が充満していた。先を歩いていたひたぎが、突然振り向く。凄まじい威圧感に昴は一歩後ずさった。

「やるべきことを忘れて、甘い匂いにふらふらと釣られる浮ついた男がいる」

「ひたぎさん?どういうこと?」

ひたぎが2歩、3歩と詰め寄る。昴は余りの圧力に後ろに倒れ込む。

ひたぎの右手が伸び、昴の頭を鷲掴みにする。そして、ひたぎは覆い被さるようにして昴の瞳を覗き込んだ。

「!!!!!」

「今日の醜態はなに?」

「どうゆうことだ。説明してくれ!」

「あなたは現代の王子様。これまでも何人もの女の子に告白されて来たのよね?」

「その事ならなにもない。好きな人がいると全て断った!」

「どうして断るの?あなたならハーレムを作ることもできるのに?」

「そんなことしない!」

「そうかしら?そんな願望があるんじゃないの?あの娘達なら何でも、あなたの言うことを聞くわよ?」

「馬鹿な。しないったら、しない。本当だ」

「本当かしら?たとえば杏子さん。あなたに振られてあんなにやつれて・・・彼女は素直で従順よ。私が男ならそうね、恥ずかしく脚を開いてオナニーをして見せろと命ずるわ。それができたらつき合ってやるとか言ってね。想像してご覧なさい。あの娘が恥じらいながら脚を開き、自らの体に指を伸ばす姿を・・・」

「そんなこと、僕はさせない・・・」

「例えば亜美さん。あなたに振られて部活動を辞めてしまったわよ。彼女はスポーツマンで引き締まった体を持っているわ。私が男ならそうね、毎日体育倉庫の裏にでも呼び出して、あの引き締まった体で奉仕をさせるかしら?想像してご覧なさい。あの娘がショーツを脱いであなたの膝に跨がる姿を、あなたのものに手を添え、体を開いて飲み込んでいく姿を・・・」

「や、止めてくれ・・・」

「例えば綾乃さん。あなたに振られてもあんなに気丈に振る舞って。彼女は完全無欠の優等生。私が男ならそうね、あの優等生にセックスして欲しいと言わせた上で、快感にのたうち回らせ、淫乱の烙印を押してやるかしら?想像してご覧なさい。あの優等生をあなたのテクニックに溺れさせるの。何時間も犯し続けて、恥ずかしい言葉を何度も言わせて、最後に『綾乃は、昴さんのおちんちんが無ければ生きていけない淫乱です!』と、そう言わせるのよ!」

「や、止めてくれ!!!そんなこと、する訳ないだろう・・・」

「そうね。それだけじゃ詰まらないわね。肉体関係を持った上で、娘達に本命の座を競わせる方が面白いわね?全員をあなたの部屋に呼んでテクニックを競わせるのよ。想像してご覧なさい。一番最初に服を脱ぐのは思い切りの良い亜美さんかしら?それに負けまいと杏子さんが自慢のオッパイをあなたの口元に押し付けるのよ。優等生の綾乃さんはもちろん百点満点の回答で完璧な勝利を狙いに来るわよ。そうよ。最初からあなたの体に跨がり、ライバルの目の前であなたの子種を搾り取りに来るはずよ!」

「や、止めてくれ。綾乃とは文化祭の打ち合わせをしていただけだ。ただの友達でそれ以上は何も思っていない。僕はひたぎ一筋だ!」

「口だけの男。虫酸が走るわ!そう言いながら、綾乃さんのデートの誘いをあなたは断らなかった。彼女の座を諦めてなお、男と二人きりになるチャンスを窺う女が、何を考えているのか分からないとは言わせないわよ」

「悪かった。許してくれ。買い物は二人きりでは行かない。約束するよ!」

「安心できないわね。もし、私がいなかったら、優柔不断なあなたは、杏子さんの申し出を受けておきながら、亜美さんとなし崩し的に体の関係を持ち、綾乃さんの誘惑に負けて爛れた関係をズルズルと続けていたに違いないわ。そんなゲスな男を信用できると思う?」

「確かにそうかも知れない。本当に好きな女性がいなければ、そうなっていただろう。でも、今の僕は違う。本当に好きな女性がいる。もう僕の目にはひたぎしか映らない。信じてくれ!」

「そう・・・気持ちいいこと言ってくれるわね。それほどまでに言うのなら今回は許してあげる。でもね、私は浮気に寛容だけど、少しでも本気になったら殺すわよ。私と付き合うということは、そういう事だと知っておいてほしいの。いいわね?」

「ああ、分かってる」

「かわいい人・・・今日の受け答えとても良かったわ。これからあなたを責めるたびにそんな言葉が聞けるかと思うと、とても楽しみよ」

「勘弁してくれ・・・」

体から力が抜け、昴は倒れ込んだ。


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