幼馴染み転校生の野望-1
花火大会が終わり、夏休みも終わりに近づき2学期が始まろうとする頃。つまり夏休み最終日の朝に事件は起きた。
その日の朝はまだ夢の中にいたが女の子の声が聞こえてくる。どこかで聞いたことがある声。
俺はまぶたを開けると目の前に由利がいた。
「おはよ!匠 可愛い寝顔やねっ」
「どうわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ベッドから転がり落ちて目をあけると白い純白の布と太ももが見えていた。
なんという光景だ!これぞまさに男のロマン、いや夢と希望だぁ!
すると由利は邪心に満々た笑顔に俺は怯えを感じる
「た・く・みのエッチぃぃ」
由利は拳を俺の頬にいれてきた
ドゴボカァァァン
「いてててててっ何で俺の部屋にいるんだよ!」
「ふーんっ、アニメの人形やポスターがいっぱいやな、お店みたいだわ」
由利は俺の話を聞かずにそこら辺の物を物色する
「これはっ!エッチなゲームやな」
「だぁぁぁぁぁ!それはダメだっ 某美少女戦国ゲームの
限定版だ!触るなっ」
「そういえば、うちな2学期から桜学園に転校するねん」
「知ってるよ」
「でな桜学園に通う間は匠の家に居候することになったんや」
「あそうっ・・・・・なあにぃぃぃぃぃ!」
そこへ母さんが部屋にやってきた
「朝からうるさいわよ!匠!」
「母さん!由利が居候する話は聞いてないよ!」
「ごめんっ忘れていたわ。由利ちゃんの両親から頼まれたのよ」
理由はこうだ。
由利の両親は俺が幼い頃に隣近所で両親含めた家族付き合いだったが由利の両親が仕事の都合で関西へ引っ越しをして今度は外国へ単身赴任するが由利が日本に残るときかないので俺の母さんに話をして桜学園に転校させて居候することになった。
そして由利の両親は外国に、由利は今日から俺の家に来たという経緯だった。
マズイ 非常にマズイ
このことが玲奈にバレたらどうなることになるかと想像はしたくなかったが考えなくてもよかったのだ。
その必要はなくなった
なぜなら・・・
ドタドタドタドタドタドタ
「由利!匠!はぁはぁはぁっ どういうことよ!」
由利が玲奈に引っ越しのメールをしたらしい。
「俺も今あった出来事で混乱していてさっ」
「玲奈、メールの通りや2学期から桜学園に通うために匠の家に居候するんや」
『由利!あんたは最初からこれが目当てね!』
「ぴーっ、ひゅーっ、ヒュー、ヒュー」
玲奈の問いに由利はとぼけながなら口笛を吹いてごまかす
すると玲奈から驚愕の言葉が飛び出す
『お義母様っ!』
「はっ、はい。玲奈ちゃんどうしたの?」
『それなら彼女の私も匠と同棲をさせて下さい!』
「なあにぃぃぃぃぃ!玲奈マジでーーー!」
『マジです!こんな泥棒猫に匠を取られたら竜宮組の名折れだわ!』
こうして2学期から玲奈と由利が居候することになり次の日の2学期初日を向かえる。