愛しきヒトと-4
6
(はぁ、はぁ、はぁっ…また、イっちゃった・・・・)
荒い息をつきながら、私はあの時のことを思い出す。
突然の暴発にもかかわらず、姫様はぜんぶ口で受けとめてくれた事。(さすがに飲んではくれなかったけれど。)
我に返って、自分がしでかした事のおそろしさに小さくなる私を、姫様が優しく許してくれた事。
でもその後‘私’まで小さくなってしまって、結局それ以上はできなかった事。
――そんな私に姫様が、「貴方の旅が終わったら、必ず、この続きをいたしましょう」と、頬を赤らめながら約束してくれた事。
これが、‘あの時’の結末。だから私は、姫様のために生きて帰らなくちゃ。
あれ?じゃあ――
‘今’って‘いつ’だっけ?
「ん・・・っ。勇者様ったら、また前戯だけでイってしまったのですね…?」
ザーメンを飲み下した姫様が、非難するように言う。
「でも、今夜は許しませんから…♪」
再び、ペニスが咥え込まれる。
さっきまでとは比べものにならない、ねちっこくて的確な責め。
さっきイかされたばかりなのに、私は気持ちよくて腰をびくつかせてしまう。
「んろぉ・・・ふふ、もうこんなに大きくして…節操のないおちんちんですね♪」
ペニスを吐き出した姫様が、蔑むように見つめてくる。でもその目は、すぐに媚を売るような色に染まって――
「――さぁ、‘あの時’の続きをいたしましょう・・・?」
あの時の続き。続き。つづき・・・・
その言葉が、頭の中で何度もリフレインする。
そうだ。ヒメサマが、今目の前にいるんだもの。
あの時の、続き続きつづきを、しなきゃ――。
そう思うとガマンできなくって、私はヒメサマを押し倒した。
「きゃっ…!」
悲鳴にかまわずドレスのすそをめくり上げる。
ナカではなにかよく分からない肉塊がうぞうぞと動いていて、ペニスを入れられそうな穴もたくさんあったけれど、一番アソコっぽい形の穴に入れてみた。きもちいい。どうやら当たりみたい。
「もう、ユウシャサマったら…♪そんなに慌てなくても、ワタシは逃げませんよ…?」
やっと下半身を‘人らしい形’にしたヒメサマが、優しく微笑んだ。