花火に舞う乙女恋心-2
花火大会が開催するため付近の商店街や神社に屋台が連なる。
「あっ、匠!チョコバナナ食べたいから買おうよ」
「いいね。 すみません、2本下さい。」
「へい。毎度! あっ、もしかして竜宮組のお嬢さんですか?」
「えっ、そうですが何か?」
「いやね、毎年この時期から色々お世話をしてくれて助かっているよ!あとこれはオマケだ」
「そんな悪いわ。お世話になってるのは母さんで・・・」
「いやいやお嬢さんも普段から挨拶をしてくれたり小さい子の面倒見てくれて助かっているよ」
玲奈も近所の人達とはよくやっているみたいだ。
俺とは正反対、でも玲奈の母さんや玲奈は任侠としての素質があるのかもしれないと感じていた。
「あ、そうだ。匠ごめんねっ 母さん宛にもお土産もらったから家に行って渡してくるから待ってて」
「うん、わかった」
玲奈が家に行くと同じくして春と理名と可鈴がきた。
「あれ?玲奈はぁ?」
「さっき近所からいっぱい土産をもらったから家に荷物を置いてくるって」
「そっか、んじゃおたっくんに玲奈を任せてうちらは花火大会を楽しむべ」
「そうですね」
「・・同意」
そして理名と可鈴や春は3人で見に行くと俺は神社の入り口付近で待つことにした。
玲奈と3人にはメールを送ったし心配はいらないだろう。
すると俺の目の前に紺色のひとつ縛りの髪型の美少女がやってきた。
しかも胸がとてつもないほどの巨乳ではないか!
これは玲奈の倍近くはあると俺の胸探知レーダーがいう。
「あれ? もしかして匠?」
「誰?君は」
なぜ俺の名前を知っているのかが不思議だったが懐かしさを感じるのもある。
「うわぁぁ!久しぶりやんか!うちや、暁 由利やで!」
暁 由利 どこかで聞いたことがある名前だった。そして俺は頭を張り巡らせて考えるとひとつの結論にたどり着く
それは俺が幼い頃に隣の家に女の子がいて年齢も同じでよく遊んでいたがある日突然その女の子は引っ越しをした。
そう、その女の子の名前がたしか暁 由利。
「もしかして、由利?」
「そうや。帰ってきたで匠」
「おかえり!由利!」
俺は嬉しさのあまりに抱きついた。
無理もない小さい頃はよく遊んでいたから幼馴染みって感じでいる
「そういえば帰ってきたでって?」
「今度2学期からはうちも匠と同じ桜学園の高等部に通うんやで」
「マジでーーー!」