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Betula grossa
【ラブコメ 官能小説】

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酔ったフリして-5

みんなと別れて夕方過ぎにマンションに着いた。鍵を開けようとした時携帯が鳴った。
(まさか....梓さん?)
恐る恐る見ると笑美ちゃんからだった。安心して電話に出ると
「純兄ちゃん?今どこ?」
「ん?部屋に着いたとこだよ!」
「これから予定が無いなら宿題を教えて欲しいんだけど....」
「ああ!いいよ!これからそっちに行っていい?」
「うん!ありがとう!」
笑美ちゃんの部屋に行くとリビングに通された。
「ゴメンなさいね....笑美が我が儘言って....」
梓さんのお母さんがコーヒーを出してくれた。
「いいえ....どうせヒマですから....」
「そう言ってもらえると助かるわ....私達じゃさっぱりわからないもの....」
そう言って笑っていた。笑美ちゃんは両親を亡くして、両親の知り合いだった梓さんの両親に引き取られたのだった。
「純兄ちゃんここなんだけど....」
「ん?どこ?あっそれはね........」
笑美ちゃんに教えていると
「純君!ご飯食べて行ってね!」
お母さんが声をかけてくれた。
「えっ?そんな気を遣わないで下さい....」
「気にしなくてもいいのよ!梓が遅くなるみたいだから!」
「すみません....」
「良かったね!純兄ちゃん!ここにいればお姉ちゃんが帰って来ても絡まれる心配がないから!」
「えっ?あっそうだね!」
そう言って二人で笑った。
その後、夕食をごちそうになった。食事中に「彼女がいないなら笑美なんかどう?お似合いだと思うけど....」なんてからかわれた時はなんて答えていいのかわからず困ってしまった。笑美ちゃんも真っ赤になって困っていた。
その後、笑美ちゃんの宿題や他のわからない所を教えてから10時過ぎに帰った。部屋に入り鍵をかけようとした時ドアを叩かれたので開けてみると酔っ払った梓さんが立っていた。
「よっ!少年!笑美に勉強を教えに来てくれてたのか?ありがとうね!」
そう言って中へと入って行った。
「ちょっと!梓さん!」
声をかけたが、梓さんは俺の声を無視してそのままリビングに入って行った。慌てて梓さんを追いかけてリビングに行くと梓さんはソファーの上で寝ていた。
「梓さん!起きて下さい!梓さんの部屋は上ですよ!」
何度声をかけても梓さんは起きてくれなかった。体を揺すって起こそうかとも思ったが、女性の体をむやみに触るのは憚られたのでそのまま寝かせておく事にした。風邪をひかないように毛布と布団をかけておいた。
宿題を片付けて寝ようとして、リビングを覗くと梓さんはまだ寝ていた。
「困ったもんだな....でも....絡まれるよりはましだな!」
そう呟いてからベッドに入って寝ようとした時、リビングのドアが開きトイレに入る音が聞こえた。
(起きたのかな?) ベッドから起き出そうとした時寝室のドアが開いた。
「なんでぇ少年がぁ私のぉ部屋にぃいるんだぁ?」
呂律がまだ怪しい梓さんが俺に絡んできた。
(やはりこうなる運命なのか....)
諦めかけた時
「夜這いにぃ..来たのかぁ?」
「梓さん....酔っているでしょ!」
「私が!お酒を飲んじゃ悪いと言うのかぁ!」
「そうじゃないですけど....」
「だったら文句を言うなぁ!」
「すみません......」
呆れ果てたように梓さんを見ていると
「ねぇ....私って....魅力ないかな?」
「ハイ?」
「女としての....魅力がないのかな?」
「そんな事ないです....」
「だったら....純君は....私を彼女にしてくれる?」
「......」
俺は即答出来なかった。
「やっぱりそうなんだ!私なんか....」
「そんな事ないですよ!」
「だったら証拠を見せてよ!」
そう言って、梓さんは服を脱ぎ始めた。


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