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傍らに咲く花
【同性愛♀ 官能小説】

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ガールズトークは過激過ぎ!?-8

「じゃあ大丈夫ですよ! 心配いりませんって」


「でもね、今日久しぶりに会った時、翔平ずいぶん溜まってたのか、シャワー浴びさせてくれる暇なく押し倒されて……。そんな状態でいつもと同じことされたら絶対嫌われちゃうよ……」


二人はずいぶん真剣に話し合っているようだが、羞恥プレイされているだけの俺は、もはや会話に聞き耳を立てる余裕すら無くなっていた。


かと思えば、松本のよからぬ姿を妄想してしまった身体は、未だ鎮まることなく勃ちっぱなしだわ。


どうすんの、俺!!


毛布の外は、相変わらず小夜のお悩み相談みたいになっているやけに真面目な空気。


松本は顎を指で挟むようなカッコで一点を見つめ考え込んでいるようで、束の間の沈黙が二人を包んでいた。


もういい……。俺、起きよう……。


小夜の本音を聞けたことは嬉しかったが、このままじゃ俺の恥部まで晒されかねない。


そうだ、この変な空気を壊すチャンスは今しかないんだ!



そう決意すると、俺は被っていた毛布から顔をそっと出した……その時だった。


「あ」


鏡越しの松本とふと目が合ってしまう。


松本も俺も口を“あ”の形をしたまま固まっていた。


松本は少し声が出てしまったようだが、大きなリアクションは取らなかったせいか、小夜には気付かれていなかったようだ。


やべえ! 聞き耳立ててたの、バレたか!?


慌ててもう一度毛布に潜るけど、これが実は間違いだったとは気付かなかった俺。


いや、今しがた目が覚めたんだ。お前らがシモの話してたのは俺は一切聞いてねえぞ!


頭ん中はそんな言い訳でいっぱいだったが、ややもすれば自分の行動が誤っていたことに、すぐ気付く。


今思えば、松本と目が合った時にそのまま起きてりゃよかったんだ。


それで、何食わぬ顔で「あれ、お前らまだ起きてたの?」なんて瞼の一つでも擦りゃ完璧だったのに。


みすみすチャンスを逃した俺は、毛布の中でウガーッと頭を掻きむしるけど、もはや後の祭。


そんな時、ふと、クスリと松本の笑いが漏れる気配を感じた。


笑った……?


刹那、身体に鳥肌が立つ。


第六感ってやつなのか、悪寒が走った身体は、これから起こる出来事に警鐘を鳴らしたような気がした。


バクバク鳴る心臓。背中を伝う汗。震える手は無意識のうちにしっかり握られている。


なんだ、この嫌な予感は。


ピタリと動きを止めて息を潜めていると、いつもの明るい松本の声が聞こえてきた。


だがそれは、耳を疑うような言葉だった。




「小夜さん、そんなに自分のアソコが気になるなら……あたしが見てあげましょうか?」




「ええっ!?」


小夜の驚く声と同時に、俺の身体がビクンと跳ねた。


な、何言い出すんだ、松本――!?






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