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forget-me-not
【女性向け 官能小説】

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ナンパ野郎-2

途端にすうって頭が冷えていく。


一瞬でテンションが下がって、一気に沸き上がる嫌悪感。


ぞわりと身震いした身体に、ぶわあっと鳥肌が立つのがわかった。


……キモい。


「恥ずかしいの? でもちゃんとおねだりしないとあげないよ?」


「ほら、いくら恥ずかしがってても身体は正直だね。ここはこんなにビチョビチョになってるよ」


「クリトリスもこんなに固くなって……。くるみちゃんのマンコはホントにスケベだね」


あたしが真顔になっているのに気付かないススムは、相変わらずうすら寒い言葉責めを次々に続けている。


うわあ、マジでキモいわ。


いったん冷めてしまうと、ススムの熱心さが余計に鼻につく。


それに比例して、悪くないと思っていたその爽やか系の顔すら、なんだか気持ち悪く見えてきた。


言葉で女の子を辱しめるやり方も、エッチの時のスパイスだって、それはわかってる。


実際、陽介に何度も意地悪を言われてはヴァギナから蜜を溢れさせていたし、絶対自分はドMだって思っていたのに。


でも、何だろう。コイツのは受け付けなかった。


きっと陽介がススムと同じ台詞を言ったとしたら、許せる……いや、むしろ興奮するのにな。


ホント、なんでコイツの言葉責めはイラッとするんだろ?


なんて、ボンヤリ考えていると、あたしのヴァギナを掻き回す太い指の滑りが悪くなってきているのに気付いた。


……やば。乾いてきちゃった。


確かに身体は正直だ。ススムにひけばひくほど、さっきまであんなに火照っていた身体がクールダウンしていくのだから。


もう止めてもらおうかな。


あー、でも、このまま「キモい」と突き放してやったらホテル代割り勘にさせられちゃうかも。


しゃあない、付き合ってやるか。


打算的なあたしは、一生懸命喘ぎ声を出しつつ、うるうるした瞳でススムの顔を見つめた。


「ホラ、早く言わないとあげないよ?」


こういう言葉責めするタイプには、女がいかに恥ずかしがりつつ言うかを見せるのがポイントだと思う。


陽介曰く、恥ずかしがりつつ求める姿がたまらなく興奮するんだとか。


だからあたしは、さっきからニヤニヤしながらあたしの顔を覗き込んでくるススムを一瞥してから目を逸らし、わざと泣きそうな顔を作った。


そして、声を震わせて消え入りそうなほどのボリュームで、


「……ス、ススムくんの……お……ちん……ちんを……くるみの……お……マン……コに挿れて……下さ……い」


と呟いてみせた。







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