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アツイ想い。
【その他 官能小説】

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アツイ想い。-3

なんだかんだで私達はラストの朝8時までホストクラブで飲んでいた。
お店の外まで送ってくれるホストを指名しなければならない決まりらしいので、私は親身になって話を聞いてくれた雅夜を指名した。
エレベーターに二人で乗った時

「ねぇ。舞の番号教えてよ。今度二人で遊ぼうぜ。」

なんだか雅夜というホストに心を許してしまった私は

「いいよ。じゃ赤外線で。」

番号を交換してしまった。
エレベーターが下に着いたら雅夜が

「今日はすごく楽しかった。連絡するから。」

と言って私の口に軽くキスをした。
営業の為とは言え、急にキスされた私は驚きと恥ずかしさで真っ赤になりながら下を向いた。

「あはは!可愛い!またね。」

そう言って彼は、私の頭を撫でた。
先に下に来ていた友達に

「さっきの見てたぞ〜!今日は楽しかったね!現実逃避したい時はホストもいいかもね(笑)」

なんて言いながら、私達は帰った。
家に着いたのは10時近くで、太陽が眩しかった。
朝まで飲んでたのは久々で、今日は仕事が休みで本当に良かったと思いながら眠りについた。

夕方、お腹が空いて目が覚めた。
時計を見ると17時だった。
なんだか昼夜逆さまになって変な感じ〜
そう思いながらコンビニに行く準備をした。
ふと、携帯を見ると『メール受信あり』の文字が。
携帯を見ると雅夜だった。
ドキっとしてメールを見ると

『昨日は来てくれてありがとね☆近いうち会いたいな♪ティ〇ァニーの店員さんっ☆』

えっ!?!?なんで!?昨日は仕事場の話はしたけど、お店の名前は出してないのに…


あぁぁ!!!!!!!!
思い出した!あの、同じネックレスを大量に買って行った客は雅夜だっ!
どおりで見たコトあると思ったぁ!
私はすかさず返信をした。

『覚えてたんだぁ!あたしはすっかり忘れてたよ(笑)でも、あんなに大量に同じの買って…ホストも大変だね』

なんだか私はヤキモチを妬いていた。
雅夜の他の客に。
お店でバイバイした時にしてくれたキスとか、頭撫でられたりとか、真面目に話を聞いてくれたりとか、他の客にも同じコトをしてると考えると胸を締め付けられるようだった。

(……え……この気持ち…私、雅夜に恋…してる…の…?)

まさか、自分が恋をしてるなんて思ってもいなかった。
しかも、よりによってホストに。
でも、この気持ちは…

私はコンビニ弁当を買って急いで家に帰った。
食べながら携帯を見ると、雅夜からメールが来ていた。

『覚えてないなんてヒドイなぁ(T_T)せっかく営業スマイルしたのに!(笑)ところでさぁ、あさっての夜ヒマ??ご飯食べに行かない??』

食べていたものが喉に詰まって咳混んでしまった。
お茶をがぶ飲みして深呼吸をした。
やけに心臓の音がうるさい。
震える手で返信を打った。


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