彼は、腰を振り続けた。-1
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このままイキたい――そう思った瞬間、理性が弾け飛んだ。
体勢を立て直すと同時に彼女の頭を乱暴に押さえつけ、自分の股ぐらに押し付ける。
そして俺は、さっきより大胆に腰を揺すり始めた。
八尺様は一瞬驚いた顔をして、すぐに不愉快そうな、さらには呆れた様な顔になり、次の瞬間、口を窄めて痛いくらいにモノを吸い始めた。
‘せめてもの抵抗’というより、‘最低限手伝ってやるからさっさと終わらせろ’という感じだ。実際、舌の動きは止まってしまった。
それでも、そんな事も彼女の蔑視も気にならないほど、俺は独り善がりに快楽を貪っていった。
彼女の温かい口のなかで、キュウキュウに圧迫されるのがたまらなく気持ちいい。
だから俺はモノを出し入れせずに、ぜんぶ頬張らせたまま小刻みに腰を揺すり続ける。
そうすると舌がちょうど裏スジにあたって、その摩擦でいい具合に皮が剥き上がる。
その調子で腰を前後に揺すれば、女の口に挿入(い)れたまま、皮が剥けては戻りをくり返すので、扱くのに似た刺激を味わえる。
･･･‘扱く’というよりは、むしろ女の口に‘こすりつける’と言ったほうが近いかもしれない。
覚えたてのガキの頃、うつ伏せのまま床にこすり付けてイったことがあるが、その感じに似ている。
違うのは、今回は無機質で硬いだけの床相手ではなく、唾液でヌルヌルの、熱く吸い付く女の口相手だということだ。
いまや俺は、女の頭を両手で鷲掴み、彼女の鼻が自分の腹に引っ付かんばかりに押し付け、‘床オナニー’ならぬ‘口オナニー’に耽っていた。
八尺様は時おりくぐもった声をあげるものの、抵抗するそぶりはなく、ことさら苦しがる様子もない。
その目だけがひたと俺に据えられ、蔑む様な、呆れた様な視線をぶつけてくる。
――快楽に溺れ、私の口を玩具にして、自分勝手に果てようとしているのね。
その目が冷ややかに告げる。しかし今となってはそれも、俺の興奮を高めるスパイスでしかなかった。
ぐいぐいと、円を描くように腰をゆったり揺すりながら、粘膜の感触をたっぷり愉しむ。
あいかわらずキツく吸い付いてくれるおかげで、擦れ方は申し分ない。
そして深く入れれば入れるほど、皮が大きく捲れ上がって快感が増し、そのうえ喉奥の締め付けまで味わえる。
当然彼女は苦しそうにうめくが、そんな事にはかまっていられないほど、快感は膨らんでいく。
床オナニーと同じ要領で、ゆっくりと皮を剥いては戻しをくり返し、彼女の舌でじっくり裏スジを圧迫していく。
唾液と先走りの混じった粘膜の海を、モノがゆったりと掻きわけていく。
床でするときと同じ、ひどくじんわりとした多幸感が、ゆっくりと股間に拡がっていく――
気づくと俺は、自分の動きにあわせてぁっ、ぁっ…と小さく喘ぎながら、カクカクと腰を揺すっていた。
あまりの快感に天を仰いでいたことに気付き、あごを引いて彼女を見下ろす。
ちょうど深く深く突き入れた時で、女はあの冷ややかな目をぎゅっと瞑り、眉根を寄せて、喉奥への蹂躙に耐えていた。
その様があまりに卑猥で惨めで、俺は動きを速めてさらに口内を掻き回してやる。
歪んだ征服欲に駆り立てられ、俺は激しく腰を揺すり、モノを口内の隅々にまで擦り付けていく。
「んぐっ？！むぐぅ･･･っ、ぐっ、むぅぅっ、んっ、ん〜〜っ！！？」
突然の暴挙に女は声にならない悲鳴を上げ、俺の尻に手を回して押さえつける。
動きを抑え込むつもりだろうが、俺の腰は止まらない。
それどころか、尻を押さえたせいでかえって深々と咥え込む格好になってしまい、喉奥での射精をおねだりするようなその姿に、俺はますます興奮してしまう。
女が俺の腰を抱えこみ、俺が女の頭を抱えこむ――まるで共同作業のように、俺は射精への階段を登っていく。
下半身にちらばっていた快感がどんどん根元に集まってきて、擦り付けるたび尿道口めがけてせり上がってくる。
熱くてヌルヌルの粘膜にこすられる快感に酔い痴れながら、俺は‘征服’した女を見下ろす････