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スプーン・ポジション
【女性向け 官能小説】

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メール調教-8


【エッチな触り方で、いじってみせて】

一輝のメールに煽られて、私はついにスカートを脚の付け根まで捲り上げた。

ゆっくりと手を股間に伸ばし、今まさに濡れた花弁に触れようとしたその時、私の背後で突然誰かが立ち上がる気配がした。



驚いて脚を閉じたが、ヒップまでめくれあがってしまったスカートを戻す余裕はなかった。

私の真後ろに座っていた斎藤が書類の束を持って一輝のデスクに近づいてくる。

「課長。昨日の件なんですが、書類の確認と、承認印だけ頂けますか」

私はひどく動揺していたが、一輝は平然とした顔で書類を受け取り、ゆっくりとそれに目を通している。

私は斎藤に異変を気づかれないよう、顔を伏せて仕事に没頭しているフリをした。

斎藤がどこを見ているか、確認する余裕は全くない。
むき出しの下半身に気づかれないうちに、とにかく早く彼がデスクに戻ってくれるように、私はひたすら祈っていた。

「──うん、これでいいよ。書類は俺が回しておくから」

数分の沈黙の後、ようやく一輝がそう言い終えた時、カシャン!と何かが床に落ちた音がした。

ハッとして顔を上げると、一輝のデスクに置いてあったペン立てが倒れて、筆記用具がちょうど私の足元の辺りに散乱している。

気づいた長沢が手伝おうと立ち上がりかけたが、斎藤がそれを制した。

「あ、僕拾いますから。仕事続けて下さい」

「悪いな斎藤。手が当たったみたいだ」

一輝がそう言いながら、意味深な笑みを浮かべて私のほうを見てきた。

──まさか……わざと?

何も知らない斎藤は、私の足元にしゃがんで一輝の筆記具を拾い始めた。

膝に息がかかるほどの距離に、斎藤の顔がある。

もしチラッとでも脚のほうに視線がいけば、剥き出しの下半身が完全に見られてしまうだろう。

しゃがんでいる斎藤がどんな表情でどこを見ているのか、私の場所からは全くわからない。

私はなすすべもなくモジモジと膝をこすりあわせた。

ほんの数秒のはずの時間がひどく長く感じられる。

「──これで全部です」


そう言いながら立ち上がる時、斎藤がチラッと私の顔を見た。

絡みつくようなねっとりした視線。

その表情が少し赤く上気しているように見えて、私はひどく動揺した。

やっぱり……見られたんだ……。





【いやらしいね。斎藤にも見せてやったの?】

斎藤が立ち去ると、すぐに一輝からメールが来た。

『わざとやったのね』

私は怒って返事を返したが、一輝は楽しそうだ。

【俺にも見せてよ。斎藤に見せて俺はダメ?】

『斎藤くんに見せるつもりなんてなかった』

【そうかな?斎藤のやつ、貪りつきそうな顔でガン見してたぜ】

『冗談やめて』

【本当だよ。今頃トイレでシコってるんじゃない】

メールを読んで背後を確認すると、確かに斎藤の姿はデスクになかった。

まさか……本当に……私の恥ずかしい姿を見て……自慰を……?

若い斎藤が私のこのだらしない姿を思いながらトイレで自慰にふける姿を想像して、私はますます卑猥な気分になってしまった。

今すぐ一輝に抱かれたい。
もう‥…我慢できない……。

私の気持ちを察したように、一輝から短いメールが届いた。

【第二会議室においで】

顔を上げると、すでにデスクに一輝の姿はない。
私はまるで操られるように立ち上がり、第二会議室へと急いだ。



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