メール調教-6
【祐希の脚が色っぽいから我慢できない】
まるで子供のように、一輝がおねだりをしてくる。
【今日はどんな下着?ちょっとだけ見せて】
『無理』
【もしかして、見せられないくらいエッチなやつ?】
次々と送られてくる短いメールの内容が、どんどんきわどくなっていく。
こんなものがもし間違って他の誰かに送信されたりしたら大変なことになる。
私はひどく焦り始めていた。
『お願いもうやめて』
【やめない。祐希が見せてくれるまで】
……もう……!
『誰かに気づかれたらどうするの?ダメ!』
【俺は興奮するけど?】
『いい加減にして』
【大丈夫。その席なら俺にしか見えないから】
『まさか、こういうことするため並び方を変えたの?』
【だとしたら嬉しい?だからそんなに濡れてるの?】
……な、何を……。
『濡れてなんかない』と言いたかったけど、一輝に指摘されて気がついてみれば、私の下半身はもう下着まで染みてしまうほどたっぷり潤んでしまっていた。
皆のいる朝のオフィスの中で、こんな単純ないたずらメールだけでだらしなく濡れてしまっていること。そしてそれを一輝に見透かされてしまっていることが、たまらなく恥ずかしい。
【ちゃんと見せてくれるまで送り続けるよ。そのうち間違って他の誰かに送っちゃうかも】
『ほんとにもうやめて』
【ほんの少しでいいから、見せてくれたらやめる】
「はぁ……」
一輝のあまりのしつこさに、私はついに根負けしてしまった。
早くこのやりとりを終わらせて業務に取り掛かりたいという焦りもあった。
椅子の背もたれにはカーディガンがかけてあるから、多少脚を広げても後ろの席からは見えないだろう。
私はもぞもぞとお尻を動かしながら、膝頭をほんの少し、広げて見せた。
『これでいい?』
一輝は腕組みをしながら椅子の背もたれに寄りかかり、ニヤニヤしながらじいっと私のスカートの中を眺めている。
身体がカアッと熱くなるのを感じながら、私は慌てて膝を閉じた。
すぐに届く新たなメール。
【そんなんじゃ全然見えないよ。もっとゆっくり広げて】
……ええっ?
【してくれないなら、これから君が困るような仕事ばっかりさせようかな】
完全にセクハラじゃない……もうこれ以上悪ふざけしないで。
【広げて。課長命令だよ】
もう……こんなの嫌……。
私は泣きたいような気持ちになりながらさっきよりもゆっくりと膝を広げた。
【いいね。そのまま、閉じちゃだめだよ】
一輝の視線が、膝から太腿の内側をたどって、ゆっくりと奥へ侵入してくるのがわかる。
スカートの中を見られてる──。
みんなが仕事してるオフィスの真ん中で。
そう思うと、背徳感で胸がドキドキして、頭が痺れたようにジーンとなってくるような気がした。
いつの間にか熱く充血してしまった花弁からは、粘りのある花蜜がとめどなく溢れ出してくる。
なんともいいようのない恍惚とした感覚が私の肉体を支配していた。
【もう少し、広げてごらん。もっと大胆に】
………だめ。恥ずかしい。
しかし、思いとは裏腹に、まるで催眠術にでもかかったように脚はだんだん広がっていく。
ほとんど無意識のうちに私は腰を前にずらし、自らの股間を一輝に見えやすいような角度へと突き出していた。
【いいね。もっとよく見たい。スカートを少しずらしてみて】
もう膝と膝の間は30cm以上開いている。
これ以上やったら後ろの席の後輩たちに気づかれてしまうかもしれない。
たまらなく恥ずかしいのに、心のどこかに異様なほど興奮している自分がいることを、私はハッキリと自覚していた。
【スカートをずらして。早く】
「もう……は……恥ずかし……っ」
荒くなる呼吸を必死でこらえながら、私はスカートを10センチほど上にまくりあげた。