メール調教-11
「しかたないやつだな」
一輝はバカにしたように鼻で笑いながら私の尻を左右にこじあけると、一気に奥のほうへと突き入れてきた。
びいんと快楽が脳天を貫き、膣肉がギュッと収縮するのが自分でもわかった。
「あっ!……はぁっ……あぁっ!」
息つく暇もなく一輝の腰がダイナミックに動き始める。
パン!パン!という卑猥な音が、静かな会議室に響き渡った。
一打一打確実にポイントを刺激してくるその巧みなリズムに、身体がガタガタと揺さぶられて、壊れてしまいそうになる。
「はぁっ……いやあっ……あああっ……!!」
つかまることが出来ない机に夢中で爪を立てて、私は悲鳴のようなあえぎ声をあげていた。
「一輝っ……一輝ぃ……ああっ……!ああっ……!」
「ああ……祐希っ……すごく締まってるよ」
「ああっ!……あっ!……あああああっ!」
「ああ……もうイきそうだっ……」
一輝の一言一言がますます私の気持ちを高ぶらせていく。
暴れるような乱暴な腰遣いから一輝の欲望の強さが感じられて、心が熱く満たされる。
「祐希っ……すごくいやらしい声が出てるよ……たまらなくエロい……」
「一輝っ……一輝ぃっ……!」
「祐希っ……イくっ……!」
「ああああっ!……あああっ!……あああああっ!!」
最後に数回荒々しく突き入れたあと、一輝は私のヒップに熱い精を放った。
今までのセックスでは得たことのないような異様な興奮と快感に、私は酔いしれていた。
会社で露出などしたせいだろうか。
あるいはそれを斎藤に見られたせいなのだろうか。
それとも──一輝との関係が、恋人同士ではなく、「不倫」だからなのだろうか。
私の中に、今まで知らなかった「何か」が生まれつつあるのは間違いがなかった。
END