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スプーン・ポジション
【女性向け 官能小説】

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メール調教-10



「まだイくなよ」



一輝は素早く私の片脚を持ち上げると、その場にひざまずいて私の股間に舌を這わせてきた。

「あっ!……やぁん……だめ……」

指よりも熱く、ぬるぬると蠢く一輝の舌。
強烈な恥ずかしさと快感で脚がガクガクと震えてしまう。


「……すごくいやらしい匂いがしてる……発情したメスの匂いだ」

「……ほんとにもうやめて……あっ……ああっ」

なんとか抵抗しようとする私の下半身を強く壁に押しつけながら、一輝は舌先で小刻みにクリトリスをはじき始めた。

「あっ……!あぁっ……!」

意識が飛びそうになるような強烈な刺激。
普段のクールな一樹からは想像もつかない卑猥な舌遣いに私は完全に翻弄されていた。

まるで電動のマッサージ器具を押し当てられたように、一樹の舌先でビリビリと振動する私の肉粒。

時折フワッと股間にかかる生温かい吐息がすごくいやらしく感じられる。


こんな姿をまた誰かに見られたらどうしよう……。
さっき見たばかりの、興奮で赤く染まった斎藤の表情が脳裏をよぎる。

しかし、そんな不安な気持ちさえも今の私にとっては強烈な媚薬でしかなかった。

「すげえ……クリが……ビンビンに勃ってきた」

一輝がわざと下品な言葉で私を嘲笑う。

私は会社で何をやってるの……。

こんなふうになってしまうなんて、数ヶ月前までは想像もしていなかった。

この先、私は……一体どうなってしまうの……?

少し恐くなって、一輝の髪をまさぐる指にきゅっと力をこめる。

それに後押しされるように、一輝が今度は私のクリトリスを深く咥えて吸い始めた。

チュッチュッと音を立てて、舌の上で何度も肉粒をピストンする一輝。


痛いくらいの刺激に、私の快感は一気に絶頂へと向かってかけのぼっていく。

「……ダメェ……もうイっちゃうぅっ……」

いい終わらないうちに大きな波が私を一気に飲み込み、私はあっけなく絶頂に達してしまった。


一気に脱力してその場に座りこもうとしたが、一輝に脇を抱えあげられ、会議テーブルに上体をうつぶせに倒された。



「……イくなって言ってるのに」

すばやくスカートがまくりあげられ、達したばかりの場所を後ろからせわしなくまさぐられる。


「あーあ……またぬるぬるになってる」

「あっ……やあっ……!」

一瞬の痛みの後、すぐに快感がぶりかえしてきた。

「こんなに濡らして……やらしいな……祐希は」

潤んだ割れ目の入口を浅くなぞるように蠢く長い指。



もっと、奥に深く届く快感が欲しい──。

机に這いつくばるような屈辱的な体位をとらされているのに、このまま挿れて欲しくてたまらなかった。


「ねえ……一輝……もう……」

絞り出すような声で懇願する私を、面白そうにいたぶる一輝。

「何?……どうしたいの?」

ここまでしておいて、今更そんなふうにはぐらかすなんてずるい。

「……もう……欲しいの……」

恥ずかしさで身体がかあっと熱くなるのが自分でもわかったが、高ぶる劣情のほうがそれを上回った。

「……い……挿れて……」

私はまるでメス犬のようにヒップを突き出して、切なく身をくねらせた。
こんなことを自分から口にするのは初めてかもしれない。

もうここが会社であることも、誰かに見られるかもしれないことも、どうでもよくなってしまっていた。




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