投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

もう君に会えない
【大人 恋愛小説】

もう君に会えないの最初へ もう君に会えない 54 もう君に会えない 56 もう君に会えないの最後へ

少しだけ、揺れる-9

でも、自分の心の中で用意していた言い訳が、まさかこんな所で役に立つとは思わなかった。


しかし久留米さんは、


「別に言い訳しなくてもいいよ、変に思ったりなんかしてないから。

それに彼氏と仲良しなのはいいことだと思うし」


と、あたしの方を向いてそう言った。


その瞬間、ライターの話をされた恥ずかしさより、あたしに普通に話しかけてくれたことの方が驚きで、なぜだか動悸のように胸がバクバク高鳴り始めた。


同時に顔が一気に熱くなる。


あたしはさっきの鼻から煙を出して煙草を吸っていた自分の姿を思い出すと、このまま消えてしまいたくなるほど恥ずかしくなってしまった。


そしてあたしはたまらずに、煙草をブリキのバケツに投げ入れてやったのだった。





もう君に会えないの最初へ もう君に会えない 54 もう君に会えない 56 もう君に会えないの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前