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FATE
【青春 恋愛小説】

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FATE NO.2-3

静谷先生だった。
「山岡〜、ぉー危ない危ない。」
「先生どうかしましたか?」
「これ。昨日東京行った小川から」
な・・・小川から?
「なんでも渡して欲しいって言われたからな。じゃ渡したぞ、卒業改めておめでとう!また会おう!」
先生が消えると俺は手紙を見る。
手紙には・・・こう書いてあった。

「チビで陸上馬鹿な山岡俊へ。コンテストから無視して悪かった・・・たぶん、私は今山岡に嫌われまくっているんだろうな。無視し続けたのには理由がある。直接は言えなかったから手紙に書く。はっきり言うぞ。私は山岡俊、お前が好きだ。世界で1番。ただ、私は東京に行く身。だから気持ちが高ぶって別れがつらくならないように、お前をさけ続けたんだ。本当に悪い。ごめんな。二度と会うことは無いだろう。そして今まで本当にありがとう、お元気で。陸上頑張れよ。」
手紙の最後の方には小川の涙であろう乾いた痕があった。あの男勝りな小川の涙・・・
そしてオレも涙した。両想いに気付けなかった自分が情けなくて。
この時オレの初恋は終わったはずだったのだった。


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