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強姦主義者 『T』
【レイプ 官能小説】

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家族-12

 「私はだってあのクソ女刑事をぶっ殺してぇよ!!今すぐ脳みそに一発食らわせてやりたいさ!!お父さんが裏ビジネスに手を出したのは経営が苦しくてどうしようもなくなった時。でも一度繋がりを持ったら最後、あの世界はいつまでも足首掴んで離さない。もしそれが世間にバレたらそれまで築いてきた地位も名声も全部パー。それどころか社員全員、その家族をブラック企業の社員と家族というレッテルを貼られて路頭に迷わせてしまう事になる。どうするか悩んでいた時に道彦が家族との縁を切ってまで、父の為に裏ビジネスを引き受けたのよ!道彦の裏ビジネスのお陰で何とか資金を得てお父さんの会社は立て直す事ができたのよ。道彦はお父さんの為に自分の人生を全て捨てたのよ!私たち家族の為、社員の為…。みんなに輝かしい未来を与える為に通彦は自分の未来を黒く染めた…。私は道彦を誇りに思うしずっと気にかけて来た。愛していた。愛していたいたのよ、道彦を!そんな道彦が守ろうとしたものをテメーの感情だけで潰されては困るんだよ!!身勝手は許さない!!絶対許さない!!例えテメーが道彦からどんな愛情をうけてた人間でも私は許さない!許さないわ!!」
 田口は身動きすら出来なかった。怒りに満ちた視線から目を離す事すら出来なかった。瑞穂は鬼の形相で田口を睨んだ後、俯き肩で息をしていた。
 シーンとなる空気。瑞穂の乱れた息遣いだけが聞こえていた。田口にとって最も凶暴な時の湯島武史よりも恐怖を感じた。命の危機を感じる恐怖と言うものを初めて経験した気がした。
 「ハァハァ…ゴメンナサイ…」
落ち着きを取り戻した瑞穂が目に涙を溜めながら顔を上げた。田口は生唾を飲んだ後に言った。
 「瑞穂さん、ありがとう。俺、何も分かってなかった。アニキの様々な思いの一部分しか分かってなかった。俺は瑞穂さんに従います。俺は瑞穂さん達の邪魔をしたくない。すみませんでした。」
 「徹…。」
 「でもいつか復讐はありますよね…?」
瑞穂は涙を拭って言った。
 「必ず…。」
その曇りのない冷たい視線に田口は頷いた。
 「私たちはファミリー。徹一人でもダメ。私たち一体となって皆川静香に復讐するの。憎しみは消える事はない。心の奥底で燃やし続けるの。」
 「はい。」
田口は瑞穂の手を強く握った。
 志は今、一つになった。
 (皆川静香…絶対許さない。おまえに未来はない。未来はないんだ。)
いつも孤独であった田口に信頼出来る母親が出来た。田口は瑞穂によって大きく大きく成長する事になるのであった。


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