頭の中で鳴る警報-12
「くるみ、もっと強くしてみろよ」
ギュッと灰皿に煙草を押し付けて消した陽介は、長い脚を組み直してニヤニヤこちらを見た。
その涼しい顔が憎たらしい。
そして、言われるがままに醜態を晒す自分はもっと憎たらしい。
なのに、あたしはなぜ陽介に逆らえない?
なぜ、陽介にこんな淫らな姿を見られて、ゾクゾクしてる?
わからないままあたしは、親指でバイブの根本にあるコントローラーのつまみをゆっくり上げていく。
バイブ本体と、クリバイブの方と。
「ああああっ!! いやあああっっっ!!」
その刺激の凄まじさに、あたしは絶叫といっていいほどの悲鳴を上げた。
中で、生き物が蠢くようだ。
それは凶器となってあたしの一番敏感な奥の部分と、剥き出しにされた表の弱点を容赦なく責め立てる。
女芯を人工的な小さな弁がものすごい速さで弾かれ、自然と脚が閉じていく。
「うわあ、すっげ……。白い液体いっぱい出てるぜ」
「う……ああっ、や、やだっ、見……ないで……」
羞恥から、保身に入るあたしの身体。
……だけど。
「そろそろイキてえんだろ? 脚閉じてきてるもん」
あたしの身体を知り尽くしている陽介は、頭の中まで知り尽くしているようだ。
そう、あたしの身体はもう限界だった。
あまりの激しい責めに、身体が絶頂を求めるために、臨戦態勢に入っていたのを、陽介はちゃんと見抜いていたのだ。
そんな陽介はスッとソファーから立ち上がると、ゆっくりあたしに近付いて、ベッドの横に膝をついた。
「あっ、陽介……い、イきたい……」
「いいよ、思いっきりイケよ。しっかり俺を見ながら、俺とシてるつもりでな」
「は、は……い……」
あたしはそう小さく頷くと、身体に突き刺さるソレをゆっくり動かし始める。
陽介のペニスが入ってる、そんなことを想像しながら。
「ああんっ! あっ、ああ……」
陽介のピストンを再現すべく、バイブを動かすけれど、その度にニチャッ、ニチャッと、粘りのある水音が響く。
持つ所までベットリ濡れてるソレは、秘貝の中をじっくり確実にかき乱し、その一方でツンと尖った淫豆を高速で打ち付け、その激しい刺激は下腹部から脳天へと一気に突き抜ける。