家族紹介-12
なにーー!!
そのメニューを見つけた奴の声は春姉さんのクラスメイトの声だった
俺はしょうがなく、とぼとぼと手を降ろした
これは悔しい…
「はい、勇人のためのメニュー」
「うん、ありがとう…」
俺は力が抜けた手でゆっくり春姉さんからメニューを受け取った
そして、力ない手でゆっくりとメニューを開いた
どうせサンドイッチとかなんだろう…
そう思いながら俺はメニューに目をやった
……
……ん?
これは何だ?
俺は何度もメニューを見返した。何度も読み違えてるのではないかと見直した
しかし、そこにはやはり同じ事が書いてあった
まるで新婚さんが言いそうな言葉がただ一言
『わ た し』