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磯崎恵利子 15歳の受難
【レイプ 官能小説】

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貞操の桜貝 ☆-2


 5月16日 火曜日

(抵抗しない事……)
電車に乗車すると、盗撮魔の要求内容が脳裏を駆け巡る。
要求はこうであった。

(何時もと変わらず乗車し、指定車両位置に立ち抵抗しない事)
それが何を意味するか、世間知らずな恵利子でも容易に想像ができた。
寝不足で拒む判断さえ出来ず、気が付くと指定された車両位置で吊り革を握っていた。
虚ろな気持ちのまま立っていると、停車区間が一番長いところでそれは始まった。

(ひゃっ!)
嫌悪感から思わず奇声を発しそうになり慌てて口を噤む。
注意深く周囲を見渡したが、幸い車内アナウンスにかき消された様である。
スカート上から軽いタッチであるが、数回円を描くまとわりつく動きが伝わってきたのだ。

 その動きは恵利子が抵抗しない事を察知すると、次第にエスカレートしていく。
数分後スカート内に伸びた指先は、迷う事無く太腿の内側に触れてくる。
指先は徐々に這い上がりながら、下着縁に潜り込む……

(嫌っ、嫌っ、嫌っ、もう我慢できない!)
そして指先が奇妙な動きを始める。
パンティーの位置をずらされる様な、持ち上げらる様な不可解な動き。

もしもこのタイミングで性器に触れられていたら、迷わず叫び声を上げていたところである。
この日幸いにも恵利子の叫び声が車内に響く事は無かった。
男にとっても恵利子にとっても、薄氷を渡る様なギリギリの攻防はその後三日間続く事になる。

 5月19日 金曜日

(どうしたら良いの?)
今日も男の指先が不可解な動きを繰返す。
直接触れられてる訳では無かったが、恵利子の貞操が危機にさらされている事に変わりは無かった。

(一体何をされているの?)
男の真意が分からぬまま4日目が終わる。
しかし事態はこの後、恵利子の想像を大きく超え悪い方向に動き始める。

何事も無く終わったかに思えたこの日。
初日同様、鞄に茶封筒が差し込まれていた。

中には写真三枚と新たな要求が綴られた文面があった。
そして薄暗い写真には信じがたいモノが写り込んでいる。
奇妙な指先の目的は、下着の位置をずらし撮影する事にあったのだ。
恵利子の浅いスリットが露呈する。
さらに一緒に添えらた要求は加速する。

 ここにきて恵利子は、脅迫者の狡猾かつ緻密な計画に陥っている事を自覚する。
抵抗出来ぬ様に、徐々に追い詰められつつある恵利子。
あるいはこの不当な要求をはねのける最後のタイミングは、ここであったのかもしれなかった。

 5月22日 月曜日

 しかし恵利子は、その最後のタイミングを逃してしまう。

(違う! あの時の男じゃない)
込み合う車内、脅迫者は大胆にも対面に位置しその姿を初めて現す。
自らを高校受験失敗に追いやった忌々しい猥褻魔。
その男こそが今回の犯人と思っていたのだ。

そんな恵利子を余所に、脅迫者の手は正面から恵利子の下半身に伸びる。
男の大胆な行動に恵利子は驚きを禁じ得なかった。
恥かしさから伏し目がちではあるが、強い抗議の意思を持って男の容姿を確認する。

(中肉中背で身長は…… 170センチ位、年齢は20代後半? 30位? 髪は整髪され髭も綺麗に剃られている。スーツ、シャツやタイはブランド物じゃないけど、きちんとプレスさている。何かこの人、まるで学校の先生みたい……な感じ?)
理知的な恵利子は、まるでモンタージュ写真でも作る様に男の特徴を記憶して行く。
痴漢行為を受けつつも、卑劣な男をその目で確認したいと思う好奇心にも似た行為を後日恵利子は悔いる事になる。

(ん? 微かに淡い感じだけど…… この香りは、整髪剤や香水とは異なる薫り。これは、この薫りはベルガモット※)
恵利子は自分が最も好む香りを、僅かながらであるが嫌悪の対象から感じ取る。

(男の人で柑橘系の香水? それとも何かの残り香?)
こんな卑劣な行為をする人間が、香りに対する興味を持ち合わせているとは意外である。

自身に危機が迫る中、その意識は拍子抜けするほど意外な部分にいっていた。
しかしそんな“探偵ごっこ”は長く続かなかった。

 太腿から這い上がってきた指先は、その付け根にある“恵利子自身”を包み隠す薄布に迫る。

(うっ、うぁぅ)
恵利子の口元が歪む。
公園トイレで受けた猥褻行為の記憶が甦る。
他人の指先が触れてくる悍ましい感覚に、恐怖から自分でも信じられない様な奇声を発しそうになる。

一瞬……
下着縁に掛けられた指先は、滑り込み侵入してくると思われたが、恵利子の表情を読み取るが如く思いとどまる。

しかし薄布越しとは言え、その動きは今までとは違い迷う事無く恵利子の中心を捉える。
そしてその浅いスリットに沿わせ、指先をゆっくり縦方向になぞり上げてくる。

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※)ベルガモット……ミカン科の常緑高木樹の柑橘類。主産地はイタリア、モロッコ、チュニジア、ギニア。ベルガモットの名はイタリアのベルガモからとも、あるいはトルコ語で「梨の王」の意となるBeg armudiからとも言われる。
ベルガモットの果実は生食や果汁飲料には使用されず、専ら精油を採取し香料として使用される。紅茶のアールグレイはベルガモットで着香した紅茶である。フレッシュな香りをもつためオーデコロンを中心に香水にもしばしば使用される。


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