Thanks to..片恋-1
全く…行くわけないじゃない。一回ヤダって言ってるんだから諦めなさいよ…。
私は一人でブツブツ言いながら教室へ戻った。
「あ。真帆だぁー!!もぅ…掃除もサボってそんなに春日部先輩とのお喋り楽しかったのぉー??」
教室に入るなり麗花が近づいて来た。
『そぉーでもなかった。次授業なんだっけ??』
「えー…真帆もなのー??苺も全然陵夢さんに興味ないみたいでぇ…なんだつまんなぁーい。」
この子今私の質問無視しましたか??
『何そんなに先輩なんかに期待してるのさ。麗花こそ洋弥さんどうだったの??』
「んー…まぁまぁかなぁ??」
なんだ…自分はちゃっかりうまく行ってるのか。
『ってか次の授業何?!』
「あ。次は英語だよー。」
『まじだ。早く移動しないと。ってか苺は??』
「さぁ??」
さぁ??って…まぁいっか…とりあいず移動だ移動!!!
チャイムと同時に授業が始まる。英語の授業は割りと好きだ。
好きってゆーのは単に英語が好きってだけぢゃなくて私と和佐の席が前後っていうところにもある。
HRでも和佐と私の席は前後なのだが英語の席は一番後ろの窓際という最高の席なのだ。
んー…今日は良い天気だ。この次は確か体育だよなぁー…またバレーかな??あ…帰りに本屋さん寄らなきゃ!!忘れないよーにね。
なんてことを考えてると外の声は全然耳に入ってこなかった。
「…い。真帆!!聞いてる??」
ん??なぁに??誰か私を読んだ??
「ぉい!!バカ真帆!!何ぶっとんでんだよ」
ふと前を見るとそこには和佐のアップ。
『わぁ。』
びっくり。
「やっと気づいたし。お前やべーよ。絶対病気」
は??なんだって??
「ってかさぁ、宿題やった??」
あ。そぅだ!!!!
『やったも何も今日和佐の番でしょ??あんたのせいで私の休み時間全部なくなったんだから。』
私達は毎日出る英語の宿題にうんざりして二人で交代交代で宿題をこなしてる。昨日の宿題は和佐がやってくる番なのにやってこなかったんだよこいつは。
「しょーがねぇだろ。サッカー部は忙しいんだよ。」
『大して強くないくせにね。』
フンと笑いとばしてやった。