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【青春 恋愛小説】

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Thanks to..片恋-2

「俺らの代になりゃ全国なんて余裕なんだよ。」

は…勝手に言ってろ。

「とにかく見せろ。」

はいはい…と私は和佐にテキストを渡す。

あ。そうだ。

『ね。見せてあげるから私の質問に答えて??』

「あ??ぁあ。写したらな。」

私は和佐が写し終わるのをポケーっと見てた。

私ほんとにこんな奴が好きなのか??こんな俺様に惚れる奴はいるのか??

写し終えたのか和佐がこっちを向いた。

「お前顔怖い。」

は??失礼しちゃう…怖いって何??怖いって…

『怖くてごめんねー』
と和佐の机から私のテキストを取る

「で、なに??」

和佐が座り直して私の方を向く。

『ぁあ…ね??和佐さ、友姫と別れたの??』

しばしの沈黙…

「さすが。俺のこととなると耳が早い。」

友姫ってゆーのは他でもない和佐の彼女だ。や…彼女だった人??
和佐の勝手な人目惚れで二人の恋は始まった。しかし当の友姫は和佐に見向きもしなかった…最初はね。でも3ヶ月間和佐がアタックし続けて私達が中1の夏やっとのことで二人は付き合い始めた。
その当時私はそこまで和佐が好きってわけでもなかったからショックとかは受けなかったしむしろ和佐が幸せであれば良いと二人のことを祝福した。和佐の相談にはよくのってあげたし、のろけもよく聞いた。その時の和佐の幸せそうな顔を見てるだけで私も幸せになれたんだ。

『…いつ??』

「一昨日。」

さすが苺と麗花…情報が正確だわ。

『ふーん…』

「自分から聞いといて…興味なさそうだね。」

わざとだよ。

『あんた何かしたの??』

「……振られたこと前提かよ。」

『だって…和佐が友姫を嫌いになるはずないもん。』

和佐は友姫が大好きなんだもん。
友姫と話してる時の和佐の優しい顔は誰が見てもすぐに勘付くと思うくらいだし。


「勝手に決めんなよ。」

だってほんとのことじゃん。

「まっ…あれだな。お前が選んだホワイトデーのプレゼントがいけなかったな。」


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