女子大生 成宮恵理-27
確かに、外からは凄い音が聞こえる。
ゴォオオオオオゴォオオオオオ!という風の音と、建物に打ち付けられる激しい雨の音。
部屋の窓はその暴風雨のせいでガタガタと音を立てていた。
いつの間にこんなに雨風が強くなっていたんだろう。
今まさに、台風がこの上を通過しようとしている。
これだけの音の中なら下の階にも聞こえないかもしれない。
でも絶対聞こえないという確証はない。なんせ同じ建物の中なのだから。
確か下に住んでいるのは社会人の男性だったはず。
「でも……」
「そんなの気にしなくてもいいって。それより恵理の声沢山聞かせてよ。」
「え?」
「俺、恵理の声結構好きかも。可愛いよな。」
「……悠一郎君……」
「だからもっと聞かせてよ。」
そう言って悠一郎はまた腰を動かし始めた。
「ああ……あっあっんっあんっハァ…あっあっ……」
声が好きだなんて、ストレートにそんな事を言われると恥ずかしいけど、凄く嬉しい。
私も悠一郎君の声が好き。
もっと聞きたいし、もっと聞いてもらいたい。
もっと悠一郎君を感じたいし、悠一郎君にも私を感じてもらいたい。
そう思い始めたら、自然と我慢することはなくなっていた。
感じるままに喘いで、悠一郎とのセックスに没頭した。
「あっあっああんっ!ああっ!ンンっ!ああっ!」
「ここ?恵理ここが気持ち良いんだ?」
「あっあっ……うん、ああっ!もう、アン、ハァハァ悠一郎君、あっあっ!」
後ろから激しく突かれて、ベッドのシーツの握りしめながら快感を受け止める恵理。
二人の荒い息遣い、激しく軋むベッド、大きくなる恵理の喘ぎ声。
もう下の階の住人に聞こえようとも、そんな事はどうでもいい。
もう何も考えられなかった。
この気持ち良さと悠一郎の事以外、頭の中から一切消えてしまってる。
膣壁を擦られる快感、全身で悠一郎を感じる快感がもう爆発しそう。
「あっあっあっハァああっあっもう……ああっ!イクッ……!アアンッ!ンンあああ!」
背中を仰け反らせて絶頂に達した恵理。
後ろからペニス串刺しの状態でビクンビクンと身体を痙攣させる。
「ハァハァハァハァ……」
脱力した恵理の身体を動かして、続けて今度は正常位で交わろうとする悠一郎。
「ハァハァ……あ、まだ……ン……」
達したばかりで敏感になり過ぎている恵理の身体。
しかし悠一郎は止まらない。
ギンギンに勃起したペニスを恵理の割れ目に当てあい、挿入する。
「ァ……あああ……ハァ……ン……ハァ……」
敏感になったヴァギナの最奥まで一気に挿入されて、それだけで身体を震わし軽く達してしまう恵理。
このままピストンされたら、おかしくなってしまいそうで少し怖い。
でも挿入されたまま悠一郎に上から包まれるように抱きしめられてキスをされたら、もうそこで怖さは消えてしまった。
密着して唇を重ねたまま、ゆっくりと腰を動かす悠一郎。
恵理も密着度がさらに増すように手足を悠一郎の身体に絡ませる。
「ンン……ハァ……ンン……」
お互いに口を半開きにして、舌を出して絡め合う。
深いディープキスをしながらも、その中で恵理はくぐもった喘ぎ声を漏らす。
悠一郎の口の中に喘ぎ声を吐き出して、まるでそれを食べてもらっているよう。
悠一郎も快感を感じているのかン……ン……とその中で僅かに声を出していた。
口の中で好きな人の声を感じるのはなんだか不思議な感覚だった。
口の中から脳に直接悠一郎の息遣いや声が届く。
溶けるようなセックスで、本当に一つになってしまったような。
このままずっと一つになっていたい、悠一郎君と。
このままずっと。
恵理は心の中で小さく小さくそう願いながら悠一郎の腕の中で快楽の海に沈んでいった。