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女子大生 成宮恵理
【女性向け 官能小説】

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女子大生 成宮恵理-28

台風一過。

恵理の部屋に悠一郎が泊まった翌朝は、昨日の嵐が嘘のように街は静かになっていて、雲一つない清々しい青空が広がっていた。

その日2人が目を覚ましたのは午前中、と言ってもすでに昼の少し前であった。


「ん……」


先に起きたのは恵理。


「ん……頭痛い。」


軽い二日酔い。昨日摂取したアルコールがまだ少し残っている。


「あれ、私……昨日……え?」


起きたばかりでまだ頭の中の記憶がはっきりしないまま、ふと横を見ると、そこには同じ布団中に入って寝ている悠一郎の姿。

しかも布団から出ている悠一郎の上半身は服を着ていない。


「キャッ!……え!?どうして?えっ?これって……」


その状況が理解できなくて一瞬驚く恵理。

そして数秒後に気付く。隣で寝ている悠一郎だけではなく、自分自身も服を着ていないことに。

しかも全裸だ。下半身にもパンツさえ穿いてない。


「イヤッ……え、あ……」


そこで恵理はようやく昨晩の事を思い出した。


そうだった、昨日は台風で、それで悠一郎君が来て……それで2人でお酒飲みながら映画見て、泊まることになっちゃって……それで……


テーブルの上を見ると、そこには破かれたコンドームの袋が3つも。

ベッドの上での記憶が鮮明に蘇って、恵理は顔を赤くした。


『ああっ!イクっ!悠一郎君!ああんっ!』


結局あの後、2回目を終えても悠一郎の欲求は収まらなかったようで『もう1回いい?』と、それで恵理もそれを受け入れて3回戦目に突入。

しかも3回戦目はかなり激しくて、身体の感度も最高潮に達していて、正直何度絶頂したか覚えていないくらいに感じてしまった。

とにかく2人とも汗だくになりながら腰を振りまくって、身体を舐め合って沢山キスをして。

終わった頃には足腰が立てない程になってしまい、シャワーを浴びる力も服を着る力も残っていなくて、そのまま力尽きた状態で2人で眠りについた。

そんな昨日の記憶を思い出すだけで身体がカァっと熱くなる。


「ん……ああ、もう起きてたんだ?」


そこで隣の悠一郎も目を覚まし、身体を起こしてきた。


「え?キャッ!」


恵理は慌てて布団で裸体を隠した。

寝起きの悠一郎は目を擦りながらそれを見て笑う。


「ハハッ、何今更恥ずかしがってんの、昨日散々見せ合っただろ?」


「で、でも……」


恥ずかしそうに顔を赤くしながら布団の中に潜り込んで顔だけ出す恵理。


「ね、ねぇ、私の服どこ?」


「下の方にあるんじゃね?ていうかシャワー浴びて来いよ、俺もその後入りたいし。」


確かに少し身体がベタベタする。


「……うん。」


「あ、それとも一緒に入る?」


「一緒に……だ、だめっ!いやあの……い、いいよ、1人で入るから。」


「ハハッ、なに動揺してんだよ。恵理ってホント恥ずかしがり屋さんだよな、すぐ顔赤くなるし。」


そう言って悠一郎は恵理の頭を手でクシャクシャと撫でてみせた。

頭を撫でられた恵理の顔はさらに紅潮して耳まで赤くなった。




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