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計画的連続少女強姦事件ファイル
【レイプ 官能小説】

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交錯の思惑-1


 2006年 7月16日 (正確には17日早朝)
この日福井美涼は強姦魔千章流行とのノルマを終え遂に解放される事となる。
レイプし継続的な肉体関係を自ら強いておきながら、矛盾しているが最終的にノルマが完全に消化された事に驚きを感じていたのもまた千章自身であった。
理想の少女との日々を振り返る事によって、 その心中には複雑な想いが秘められていた。
一方被害者である美涼もまた、自らに乱暴した男に結果的に助けを求め救われると言う形で終わりの時を迎える。
互いに複雑な想いを秘めながらも、時の刻みは進んで行く。

 美涼は千章と別れるとタクシーで自宅アパートに向かう。
千章もまた自らの車に乗り自宅マンションに向かう。
しかし美涼の乗るタクシーの跡をつける一台の原動機付き自転車。
男の名は藤岡精児(ふじおかせいじ)。
千章が美涼と会うために利用していたラブホテルの雇われ管理人である。
そして千章が少年時代に通っていた中学校の用務員、藤岡留吉の次男である。
「どうやらこれであの女はひとりになったようだ。それにしてもあの糞男上手い事犯ったもんだ。レイプした女をその後も…… 何れにしてもまずは女の方が先だ。まずはあの女をものにして、それからあの糞男を強請ってやる」
父親の留吉同様の男、藤岡精児。
親子である以上当然と言えば当然である。

 しかし「何故」精児が、千章と美涼の関係を知るに至ったか?
それは遡る事1ヶ月前……
「あの男……、またあの少女と……、援助交際か? それにしても美しい少女だ。ありゃ、まだ高校生。男の方は、俺と同じ位の歳・・・か? 何れにしても、こりゃ調査の必要有だな」
藤岡精児は自らが雇われ管理人をしているラブホテルの幾つかの部屋に、趣味と実益を兼ねて盗聴器を仕掛けていた。
(上手く盗聴器のある部屋に奴らが入ってくれると良いのだが……)
この場合結果論にはなるが、千章の性格が災いしてしまう。
千章の性格からして美涼と利用する部屋は、空いていればほど統一されたいた。
そしてその部屋には、精児の仕掛ける盗聴器が……

 全てでは無いにしても、千章と美涼との会話は少なからず精児の知るところとなる。
精児は二人の関係を概ね察しはじめる。
その日から運命は大きく精児に傾きはじめる事になる。
藤岡精児 32歳 独身 趣味は、盗聴に盗撮。
精児は生まれて間もなくふたつ年上の兄明、そして母親の恵子と共に逃げる様に父親の元を離れる事になる。
原因は幾つかあるが主に父親留吉の、異常なまでの性欲とその異常な性癖に母親の恵子が耐えかねた為である。
当然ではあるが母親の恵子は父親留吉のそれについて、ふたりの子供たち触れる事は無くただ教員であった事のみ伝えていた。

 トラック運転手だった兄の明は1993年に、高速道路上で追突死亡事故を起こし亡くなっている。
母の恵子は健在であったが、今現在繋がりは無い。
父親である留吉の異常な性欲と性癖そして優秀な頭脳は、次男である精児に受け継がれる事となる。
母親の再婚により経済的に恵まれる事になるが、兄弟共に義理父との折り合いは幼少期より悪かった。
しかし兄の明が中学卒業と共に家を飛び出したのに対し、弟の精児は何かを待つ様に辛抱強く22歳の大学を卒業するまで耐え忍ぶ。
そして両親の元を離れると音信不通となる。

 当初精児は父親より受け継いだその優れた頭脳面を生かし、就業の傍らデイトレーダーとして才気を発揮蓄財していた。
しかし身から出た錆と言うべきか、自らが行った猥褻事件が元で職を解かれ現在に至っている。


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