決心-3
社長が出て行くと店長が泡姫の説明を始めました。
「まずは君はソープランドという業種について理解した上でここに来たのかな?」
「はい。俊さんから色々教えて貰ったんで。」
「そうか。じゃあ本番はあるという事も理解してるね?」
「はい。セックスするって事ですよね?理解してます。」
店長は私が明確にセックスという言葉を口にした事に少々驚いたようでした。
「ハハハ!そうか。それは失礼したね。ではまずもし入ったらという仮定で話をするよ?まずは月20万のマンションに住んで貰う。」
「つ、月20万!?そ、それ…自分で払うんですか!?」
「ああ、そうだ。我々は都内に複数のマンションを所有している。そのいずれかに住んで貰うんだ。なぜなら働いてる子の安全と管理の為だよ。我々は従業員の女の子全員の安全な生活を守らなくてはならない義務があると考えているからね。その為に指定のマンションに住んで貰っている。普通なら月5万の部屋からスタートだが、君は20万からだ。」
「な、何でですか!?」
「本来なら部屋はタダで提供してもいい。しかしそれでは気持ちに甘えが生じるし一生懸命働くという意欲に欠けてしまう。だから能力より少し高めの設定の部屋を用意するんだ。そしてもっといい部屋に住みたければ努力して業績を上げればいい。そうやってのし上がっていく意欲を常に持ってもらう為にね。泡姫での最高額の部屋は今のところ花梨の100万だな。」
「ひ、100万!?だって花梨さんて給料150万ですよね!?家賃に使い過ぎじゃないんですか!?」
「彼女の意志だよ。そしてもっと生活費が欲しいから彼女は現状に満足せず必死で働いているんだ。だから花梨はもはや日本一のソープ嬢なんだよ。楽して今の地位を築いた訳じゃない。あと一つ、勘違いされては困るからはっきり言うが、いきなり君に300万の給料を払う訳ではない。300万稼げる素質があると言う事だし、君にその価値を見いだせたら、我々は躊躇わず君に月300万の給料を支払う意志はある。そこは勘違いしないで欲しい。」
「それは分かります。では実際どれだけの結果を残せばそのレベルに達する事ができるんですか?」
「指名数が基準になるんだよ。花梨で月100本だ。それに花梨がいることで相乗効果が生まれている事を考えて今の給料だ。そのレベルなら花梨と同じ給料という事になる。月120本…、その指名数を達成したら我々は君に300万の給料を払う事を約束するし契約書に明記しよう。」
そう説明されました。