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私の愛したAn-organ
【悲恋 恋愛小説】

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私の愛したAn-organ-2

土曜日

「それでは、会議を終了します、皆さんお疲れ様でした。」
 会議が終わり、ここはすぐ様体育館へ胸躍らせ向かって行った。
 
 体育館
 そこでは既に、雅人・暁の所属するバスケ部員が試合に向け練習を行っていた
 彼らの練習を眺めるここ、だがそこに欠けているものが・・
 「あれ?二人は?」
 その練習の中に入ってるであろう、雅人と暁の姿が見当たらない。
 それで、近くに居た福大将部員に尋ねると。
 「おっかしいなぁ、既に体育館に来てるハズなのに・・」
 遅れるとかも連絡も無いみたいで
 不信に感じたここは、雅人に電話を掛けようと携帯を取り出したその時
 丁度ここの着信音が鳴り。

 すると、雅人の家の番号が表示され
 少々違和感はありつつも雅人からの連絡と信じ出ると
 「あっ、ここちゃん!?」
 「お、おばさん?」
 出たのはここと親しい仲にある雅人の母親だった
 
 そして雅人の母が、信じられない言葉を口にする・・

 「雅人が・・死んじゃった。」


 地元の病院
 
 病室の戸を乱暴に開け、彼の眠るベットへ駆け寄る
 「雅・・人?。」

 彼の両親と医師に見守られベットの上で静かに眠っている
 そのあまりにも受け入れがたい光景に動揺を隠さずにはいられず
 安らかに眠る彼の元へ寄る、ここ。
 「・・雅人・・雅人っ、一体・・どぅして?」
 そこで雅人の父親が静かな声で説明をする。
 「今日は大事な試合があるからって、朝から支度をとっとと済ませ早くに家を、出て
 学校に向かって行ったんだ・・」
 「その途中、一台のトラックが突っ込んだみたいで、悪質な飲酒運転で」
 と、医師が話を割って入り。

 と、二人の話は聞きつつもやはり悲しい事実は全く持って変わらず
 ・・ふと、ここは雅人の顔を見つつ、思った
 「暁・・、そぅいや暁はっ?」
 雅人の両親を方を見て言う
 「暁も・・、あの子も、雅人と一緒に学校に向かって行って・・」
 雅人の母から、それを聞いて、ここは最悪の状況を思い浮かべる
 「ま、まさか・・暁まで・・・。」
 ここは、一気に冷や汗をかく
 
 少しの間が出来た後、医師が口を開く
 「暁君も彼、同様に事故に巻き込まれ病院に運ばれた・・」
 「・・・・っ!」

 「だが安心してくれ、彼は無事だ、重傷を負いスポーツも出来る状態じゃないが、辛うじて意識はある、・・ホント、奇跡的に。」
 最後の奇跡的と言うどこか口ごもった医師の言い草が気になりつつも
 暁が無事と聞き、心から喜びを感じ・・
 「暁・・・・。」


 雅人の葬儀

 葬儀がある程度終わり、雅人の両親は来てくれた彼のバスケ部員やコーチにお礼の言葉を次々と言っていた。
 
 そんな中、雅人の眠る棺おけにずっとしがみ付いている少女が居た。
 「うっ・・・うっ、雅人・・雅人・・こんな事って、神様・・」
 泣きじゃくるここ、その背後にここを見かけた暁が彼女の元に近寄り
 「ここ・・」
 重い口調で彼女に声を掛ける。
 「暁!・・」
 声に振り向き、彼の姿を見つめる。
 「怪我は大丈夫なの?」
 所々、包帯を巻かれてはいるものの、特に後遺症などはなくバスケの復帰も時間の問題だそうで。

 「そぅ、良かったね・・。」

 暁の無事に胸を撫で下ろすここ、しかしその横顔は悲しみに満ち溢れている事実を暁は見逃さなかった。
 「・・俺たちを轢いた運転手、捕まったそうだ・・。」
 「・・・・。」
 「試合、急遽延期になるって・・、まっ仕方ないっかぁ」
 「・・・・・・。」
 暁の言葉に聞こえては居るものの、返答する元気も無く
 「・・こんな事になるくらいなら私も二人と一緒に学校に向かっていれば。」
 ポツリと、口にする、ここ。
 「違う!、アレはお前のせいじゃねーよっ!俺たちが・・」

 「分かってるわよっ!そんな事っ!」
 「アレは、その・・運が悪かったんだよ、不運の事故で」
 「運が悪かった?、何よアンタは自分の兄弟が無くなった事故を単なる不運な事故で片付ける訳?!」
 「そ、そんな別にそぅいう訳じゃ・・」
 「どうして雅人が死ななきゃいけないのよっ!あの少し頼り無いけど、暖かくて優しい彼がっ!」
 「ここ・・」

 「こんな事なら、アンタが死ねば良かったのよっ!」

 「なんだよっ!それぇ!」
  バシッ!
 「痛ぁっ!」
 ここの言葉にカッとなり思わず彼女に手を挙げてしまい・・
 「あ・・・」
 棺おけに倒れ混むここ。
 「・・・・」
  重たい空気が漂う
 「ここ・・・・。」

 ここへ近寄る暁
 だが彼女はその場を勢い良く暁にぶつかり走り去って行った
 

 


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