実況タイム-2
「さて、実況を行うにあたり、恋人たちが愛し合うベッドに3台のカメラが向けられていて、私たちはそれらが捉えた映像をモニターで見ながら、熱い様子をお伝えするというシステムになっています」
「めっちゃ恥ずかしいやろな、本人たちにとっては」
「それが実況されて公共の電波に乗るわけですしねー。では、簡単に今日の甘い恋人たち真雪さんと龍くんについて、ご紹介しましょう」
「シンプソン真雪さんは、言わずと知れた『Simpson's Chocolate House』の看板娘の一人。今日の解説者のケニーさんの実の娘です。そしてお相手の海棠龍くんは彼女のいとこ。ケニーさんの奥様マユミさんの双子の兄、海棠スイミングスクールを経営していらっしゃる海棠ケンジさんの一人息子です。この二人、歳の差が4歳。真雪さんが高三の時に中二だった龍くんに告白して交際が始まったと聞いています。そしてその数日後には早くも深い関係に。以後ずっと熱々のカップルとして周囲にハートマークや花びらや熱気を振りまいています。さて、いかがですか? この二人のベッドシーンを今から実況するわけですが。お父様としては」
「ええ身体しとるからな、真雪は」
「いや、ええ身体、って……まるでエロ親父じゃないっすか、それじゃ……」
「見所はあいつの自慢のバストを龍がどうやって料理するか、っちゅうとこやな」
「それに、龍くんの発射する量と勢い、ってところですか」
「そうやな。そやけど、今回はゴム使用やろ?」
「はい。真雪さん、今はちょっと危ない時期らしくて」
「ま、それはそれでおもろいけどな」
「そうですね。あ、二人が部屋に入ってきました」
「手、繋いどるな。相変わらず仲良しやな」
「おっと! いきなりドアの前で抱き合い、今、キスをし始めました。濃厚なディープキスです。真雪さんの口から二人の唾液が垂れています。なかなかセクシーな光景です。いかがですか? ケニーさん」
「あの二人は身長差も丁度ええぐらいやし、角度も自然でええな」
「口を離しました。二人の舌先同士が唾液の糸で繋がっています。これもまた画に描いたようななかなか萌える光景です。そのまま二人はベッドに向かいます。服を脱ぎ始めました。そして……、おおっ! 真雪さんは黒のランジェリー。かなり色っぽいです。何より彼女のバストの大きさが目を引きます。いやあ、すごいですね、何度見ても」
「ほんまやな。迫力あんで、なかなか」
「龍くんはいつもの黒のビキニタイプの下着です。海棠家の男子は、龍くんのお父さんのケンジさんを始めあのタイプの下着を好んで穿くということです」
「よう似合うとるわな。龍もええ身体しとるし」