無知、故の同伴-1
時を同じくして
真由美は自習室の机に突っ伏していた。
どうやら講義で出た課題にわからない問題があるらしく
解くのにひたすら頭を悩ませているようだ。
「ん〜… わかんないよぅ」
まったくシャーペンが走らず、あきらめかけたその時、
「あれ、真由美ちゃんだ」
声をかけてきたのは医療部2年の山田隆である
偶然通りかかった学部内成績トップクラスの彼に教えを請わない手はない。
「せんぱーい… この問題はどう解けばいいんですか?」
「どれどれ? あぁ、これはこの式をこうして…」
流石は成績優秀なだけあり、その辺の教授より教えるのが上手い
言われた通り計算すると、難なく解けた。
「わぁ、できた! ありがとうございますっ」
満面の笑みを浮かべる真由美に、気分が良くなった隆
そして、なにか思いついたようだ。
「よかったら後の問題も解説しようか?」
「えっ、ほんとですか!?」
この先の問題も危うかった彼女にとって思わぬ幸運が降ってきた
そして状況に気付いた隆は周りに迷惑にならないように
「でもここだと喋れなくてちょっと教えにくいから
僕のとっておきの勉強スポットに行かない?」
と、真由美の耳元で優しく囁いた。
構内の駐車場に停まっている白い軽に乗り込む2人
免許を持つ隆の運転で、件の"勉強スポット"へ向かう。
いつも以上に安全運転な彼の車の助手席には
初めてできた女の子の後輩を乗せている、それも魅力的な女の子。
その服装は彼女華奢な体型に合うレモンイエローのキャミソールに
白いシースルーの半袖トップスで爽快感を与えつつ、
下はちょっと翻せばあわや、というほどの丈である
タータンチェックのミニプリーツスカートから綺麗な脚が伸びている。
座ることで更に顕わになる太腿についついそそられながら
談笑をしつつ、内心は心臓バクバクで目的地へ向かった。