痴漢に捧げる処女-2
翌朝、意識せずにいつも通りに自転車をこぎ駅まで向かう途中にカメラを持つサラリーマン風の男性が電柱の影にいることに気付きました。私が通り過ぎようとした時、カメラをこっちに向けました。あのオジサンが絶対そうです。いとも簡単に見つけてしまいました。私は絶対にオジサンを見つけると決心していたので、一度通り過ぎましたが引き返してオジサンの所へいきました。。明らかにオジサンは動揺していました。すぐに下を向き後ろを向いてしまいました。私はすぐに話し掛けました。
「あの…」
「は、はい…」
オジサンは顔をこちらに向こうとはしませんでした。
「私に痴漢してた人ですよね??」
オジサンは驚き過ぎて思わずこっちを見ました。
「あっ…!」
私は驚きました。知っている顔だったからです。
「あ…」
オジサンは動揺していました。ソワソワして動揺が隠せないとはこの事を言うんでしょうね。
「中野さん…ですよね??」
「え…あ、はい…」
目が泳いでいました。このオジサン、近所に住むオジサンです。いや、認識的にはオジサマとい言った方が適切です。ダンディで素敵なオジサマです。今まで話した事はありません。でも姿を見る度に素敵な人だなぁって思ってました。会社の部長さんでスーツも私服もお洒落でカッコいいんです。そんな私から見れば完璧な男性が痴漢なんてしていた事に驚きました。
オジサマは潔かったです。誤魔化しきれないと感じたのか、私に謝ってきました。
「今まで申し訳なかった!ゴメンナサイ。君に毎朝苦痛を与えてしまった。」
深々と頭を下げて来ました。
「どうして痴漢なんか…」
そう聞くと少し間を置いて答えました。
「こちらに引っ越して来て君を見かけて以来、可愛い子だなとずっと思ってたんだ。毎朝見る度に胸がときめいてしまうようになったんだ。でも僕には妻子がいる。だからいくら好きになっても見てるだけにしようと決めていたんだが、それだけでは収まりきれない胸の高まりがあんな行為に僕を走らせてしまった。見てるだけでは収まらない。君に触れたい…触れたくて仕方なかったんだ。そして君に触れた僕はどんどんおかしくなっていった。君の肌の感触に喜びを覚えてしまった僕の理性は君の夏服姿を見た瞬間、どこかへ飛んでいってしまった。最後、ああいう形で君を汚してしまった後、物凄い罪悪感に襲われてしまった。僕は一体何をしてるんだと。もうこれ以上、君を苦しめてはいけない…、もう止めよう…そう心に誓ったんだ。本当にすまなかった。」
オジサマは何度も頭を下げました。私はそんなオジサマをじっと見つめていました。