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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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陽子の誘い-2

朝になり、寒さに目覚めた優子は、自分のあられもない姿を見て吃驚した。

「やだあ、オナニーしながら寝ちゃったんだ」

真っ赤になった優子が、ふと気になって部屋の扉を見た。

(うそ、鍵を掛け忘れてる…)

優子が小学生の時に新築された家は、ハウスメーカーのサービスで、新築当時から各部屋に鍵が付いていたが、最近まで掛ける事など全く無かった。

しかし、車両に係ってからは自慰行為をすることが日課となり、毎晩掛けるようになっていたのだが、昨日は車両での興奮の余りに、無防備にも鍵を掛けるのを失念していたようだ。

(お母さんがお起こしに来る前で良かった)

優子の母親は、いまだに優子の事をぬいぐるみ好きの女の子のままだと思っている。自分の淫らな姿が母親にばれずに安堵し、その母親が来る前に慌ててパジャマを着だした。

就寝前の興奮は嘘のようにすっかり冷めていた。これは前回の時と同様に、優子の中の淫乱な部分がまだ目覚めていないからだ。

冷静になった優子の脳内に、車両で行われたショッキングな光景が駆け巡った。

車両内では、興奮によって麻痺した神経と淫乱さが相まって、優子にその場の出来事の全てを受け入れさせていた。

しかし冷静になって改めて考えてみると、とんでも無いことの連続だった。

冤罪を作る者、被る者、復讐のために存在する痴漢専用車両の実態、マスターの豹変と意識を無くした姿、弱気な陽子と想像もしなかったその涙、ターゲットに対する脅迫、そして想像もつかない金額の応酬。

人生経験の浅い優子には、実体験として許容できる範囲を超えた出来事ばかりだった。

前回の時には自分の淫乱な本質を知って衝撃を受け、今回はまた違った衝撃を優子の心に与えていたのだ。

それが前回と同様に優子の心に及ぼし、大学に行ってはみたが、何も手に着かない1日を過ごすことになった。

今までの人生で直面する機会の無かった事項が、短時間で優子に降りかかったのだから当然と言えた。

優子は悶々とする気持ちの整理を付けるために、この日のサイトの訪問を控えることにした。そして初々しい若さが、さらにその決意を発展させた。

(よし!今日はエッチなこともしないぞ!)

大学を出る頃に硬く誓った決意だったが、電車に乗ると直ぐにそれは揺らぐ。

【電車=卑猥】の公定式が成り立つ優子は、電車に乗るだけで下半身が疼いてくるのだ。

座席に座ると、いつものように膝の上に置いた大きめなカバンの下に手を入れたくなるが、気力で淫乱な部分を押さえ込んだ。

しかし、夜になると淫乱な本質はすっかり目覚め、大学を出る前の決意など欠片も残っていなかった。

目覚めた淫乱な女体がすることは一つだ。想いを寄せるマスターを想像しながら自慰行為に浸っていった。

「はあ、星司さん…、はあ、はあ」

荒い呼吸を繰り返して股間を弄り、乳首を摘まみながら、自慰行為のレパートリーを模索した。

(若しかしたら…)

乳首を弄りながら、優子は今まで考えたことも無い或る可能性を考えた。

豊満な胸は持ち上げると、自分の舌をその先で硬くなった乳首に伸ばした。舌先が難なくそれに触れ、そこから子宮にかけて衝撃が走った。薄茶色の乳首に優子の長い舌が届いたのだ。

優子は長い舌と豊かな胸に産んでくれた両親に感謝しつつ、乳首は元より今では性感帯の一部と化した舌で乳首を味わいながら新たな快感を堪能した。

そして気が付けば、また胸をはだけ、下半身をむき出したままで朝を迎えていたのだ。

(やだあ…)

懲りない優子は、また鍵を掛け忘れていたことに驚愕した。慌ててパジャマを着て、「ふうう」とため息を付いた。

ひとまず落ち着いた優子は、机の上の携帯電話に手を伸ばしてメールの履歴をチェックした。すると数件のメールの中に、深夜に陽子からのメールが来ていた。


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