美章園みおは変態な女の子-1
地味な女の子は謎めいている。
美章園みおは目立たない女の子だった。
スラリとした脚線美、そのスラリとした脚に不釣り合いな98センチHカップの大きなおっぱいとキュッと締まった小ぶりなおしり。顔も地味ながら整っていて、なかなかの美貌。美章園みおは特にブスな女の子というわけではなかった。
地方の公立高校に通う美章園みおはクラスに友達がひとりもいない。クラスメイトに話しかけられたら、気軽に受け答えはするし、誘われたら一緒に遊びにもいくのだが、自分からクラスメイトに話しかけり、遊びに誘ったりはしない。会話をしていても表面をなぞるだけで本音を語ることはしないし、遊びに行っても、ただ付いていくだけで自分からなにをしたいかなんて提案することもない。
だから、最初の内は色々誘われたり、話しかけられたりするけれど、時間が経つに連れ、誰からも話しかけられたり誘われたりしなくなった。
みおもそれで満足だった。学校に来て友達を作ろうなんて思ってもいなかったみおにとって、いちいちみおに寄ってくる人間を相手にするのはうっとおしいだけ。みおは出来ることなら誰にもかまって欲しくないのだ。
しかし、それはあくまで学校でのみおでしかない。一度、学校を出てしまえば、みおはまったく違う女の子に変身する。