神光院謙太の結婚-1
僕はあれから何度もママとセックスして、そしてママは妊娠した。僕はお腹の赤ちゃんが順調に成長していく様子に満足し、大きくなっていくママのお腹が愛おしかった。
ママは順調に安定期を過ぎ、臨月を迎えた。正直、いつ産まれても良い状態だ。
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「謙太!本陣痛が始まったみたいだよ…。」
リビングにいた僕にママが言った。
「えええっ!大丈夫なの!?」
驚く僕とは裏腹に、ママは案外落ち着いた様子。
「まだこれ位の痛みなら大丈夫だよ。これだと、深夜になるかな。入院の準備しないと、ほら、謙太!準備を始めな!」
「うん、わかった!」
僕とママは急いで入院の支度を始めた。
時間は深夜0時を回った。最初の頃は余裕を見せていたママだったが、さすがにきつくなってきたようで、時折うずくまり息を荒げる。陣痛の間隔が短くなって痛みも増しているのだろう、ママの顔に苦悶の表情が浮かんでいる。
「いよいよだね?」
「そうだね、そろそろ病院にいこう…。」
僕は電話でタクシーを呼び、タクシーが到着すると、すぐに僕とママは病院に向かった。
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産婦人科に到着し、すぐさま内診してもらうと、子宮口がすでに7センチまで開いているらしい。これが10センチになると全開になり、分娩の体勢になる。
「お産を経験なさってますから、すぐに全開になるでしょう。すぐにでも分娩台に移られますか?」
看護師さんが僕とママに言った。
「謙太、一緒に来てくれる?」
ママが僕に言った。
「うん、一緒に行くよ。」
僕はママと手を繋いで、分娩室に向かった。
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「この台に座ると緊張しちまうね…。」
ママは苦笑しながらも、顔が少し引きつっている。手すりを握る手は力が入りすぎて、不自然にねじれ、台に乗せた足はブルブルと震えている。
「んんッ!大分、痛くなってきたね…!ーヒーヒーフゥウウー」
ママは痛みを和らげるために呼吸を整え、全身の力を抜いていく。身体を丸めて揺すりながら、リズムよく呼吸をするが、すぐに顔をしかめてしまう。
そんなママの様子をみて、心配になった僕は時計を見た。看護師さんが様子を見にくる時間まではまだ随分とある。
ママは舌打ちのような声を発しながら、時折首を鋭く動かして必死に痛みに耐えている。
僕の不安が頂点に達する頃、ついに分娩室のドアが開いた。