W 凌辱の制服-1
・・・被虐の制服・・・
バイト先のコンビニで偶然拾ったSDカード。
休日の佐藤は、繰り返しその画像を観ていた。
そして、考察を繰り返す事になる。
男の行為は少女に対する悪意に満ちていた。
そして狡猾で合理的であるとさえも思えた。
少女の顔や結合部は写しつつも、自分は性器のみで極力写らない様に考えられている。
2012年9月3日 月曜日 晴れ
佐藤信也は悶々とした日々を過ごしていた。
ファイルの中の画像は、かつて経験の無い衝撃と興奮をもたらしていた。
尋常では無い回数自らを慰める日々を繰り返す。
被写体少女のあどけない顔立ちと、羞恥に満ちた構図のアンバランスさがよりいっそうの興奮を誘う。
この時の佐藤はすでに、ファイルの少女に「魅入られていた」のかもしれない。
正確にはファイルの少女と男との関係に、「魅入られていた」のである。
バイトを終えると50枚ある画像を、繰り返しなめる様に見るのが佐藤の日課となっていた。
そして見ているうちに、画像の日付が2011年9月12日とほぼ一年経過している事に改めて気付く。
仮にファイルの少女が当時高校1年生だとすれば、現在高校2年生で在学中である。
着用制服から通学高校を特定出来れば、当然少女の特定が可能となる。
「しかし特定してどうなる?」
「どうする?」
「どうできる?」
佐藤は自問自答を繰り返す。
今も何処かで少女が男に辱められ、抱かれているのかと思うといてもたってもいられなくなる。
その感情は美しい少女を玩び抱き続けているだろう男に対する嫉妬である。
男に嫉妬し羨ましくも妬ましく思う鬱積した日々が続く。
・・・彷徨える欲望・・・
「自分も・」
「自分も・・」
「自分も・・・、この男の様に少女を抱きたい。」
「そして辱めてみたい。」
画像の様に両脚を大きく拡げさせ、薄ピンク色の肉襞を押し拡げ覗き込み舌先を這わてみたい。
嫉妬と妄想の想いは、日に日に膨らみ佐藤を異常な「行動」に駆り立てていく。
少女を探し出し、そして・・・
唯一の手掛かりは、少女の着用している制服。
少女が高校を卒業してしまえば、探し出す事は不可能になってしまう。
それまでに・・
佐藤は手始めに県内高校ホームページ等から、女子生徒制服の照らし合わせを始める。
それで見つからなければ隣県に・・・
2012年9月30日 日曜日 晴れ
結果的に佐藤信也を狂気の世界に誘ってしまった一枚のSDカード。
佐藤が恋い焦がれ、名前も知らないのファイルの中の少女。
今日で9月も終わりだと言うのに、気温は30度を超えている。
エアコンも無く、唯一の涼を取る手段が扇風機である佐藤のアパート。
休日の佐藤は万年床の上、朝から少女の画像で自らを慰めていた。
今日3回目の射精・・・、あと3回。
平日3回、休日6回が佐藤のノルマであった。
週4勤の休日3日。
3×4+6×3=30 1週間で30回の射精。
33週間で1000回の射精。
画像の少女に1000回分の体液を捧げれば、見つけ出し逢える。
そしてSDカード同様に自分の「物」に出来る。
この時すでに佐藤は精神的にも肉体的にも壊れていたのかもしれない。
佐藤は少女恋しさから今日までに100以上の「精」を放っていた。
同時に佐藤は少女の捜索にも注力していた。
画像から得られる有力な情報は、少女が着用している制服と関係があると思われる風景画像数枚である。
ネットから各県の高校制服画像の検索と照らし合わせる作業を繰り返していた。
佐藤の考えではまず制服から高校を特定し、さらにその高校に足を運んで関係のある風景画像を照らし合わせる。
単調な作業ではあるが、異常な情念を持って佐藤は作業に望んでいた。
12月10日 月曜日 雨
天候は思わしくなかたっが、佐藤はある高校の登校風景を遠目に観察していた。
「間違いない、この高校の制服に正門、それに校舎」
「ファイルの中にあったものと全て一致する」
SDファイルを拾ってから、4ヶ月弱、ついに佐藤信也の執念が「ファイルの中の少女」が通う高校を突き止める事になる。
「あとは、この少女を見つけられれば・・・」
佐藤の中では、少女を見つけ出した後のシナリオはすでに出来ていた。
単純明快、拾ったSDカードと引き換えに少女とのセックスを要求する。