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10年目の恋
【ファンタジー 官能小説】

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月夜の晩-6


「何もしない?」
徹は・・・今のあたしを見たら
高校生(だと思う)相手に何心配してんだよ。と笑うだろうか?
男を泊める気?と呆れるだろうか?

どっちにしろ、徹はここにはいない。
明日からは日本にもいない。
だんだん、この子を泊める事に「いいか」と思いだした。

「俺、犬だよ?」

柔らかく笑った顔は月に映えて綺麗だった。

何故か。この子が私にエッチなことをするとは思えなくて。
保証とかそんなものは何もないし
どこの誰だかわからないし
年齢だって中学生かもしれないし大学生かもしれない。
まぁ、あたしより歳下なのは確実だけどさ。

徹が聞いたら頭ごなしに怒られそうだけど
怒る徹は今ここにはいない。

なんだか泊めてもいいような気がする。

「ポチ。おいで」

あたしが差し出した右手をポチが優しくつかみ返した。





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