美しき姦婦たち-5
(21)
坂崎がシャワーを浴びて出てくると。真希子の提案で今夜はずっと裸でいようということになった。
(こうなったらもう何でもいい……)
決心はついたのだ。ためらいなど意味のないことだ。
和室には布団が四組敷かれてある。部屋いっぱいに敷き詰められているので一枚の大きな布団のようにも見える。
「義兄さん、ここに寝て」
言われるまま横になる。自分の体を三人の全裸の女が見下ろしている。むせるほどの女臭だ。十六歳、十八歳、そして三十八歳。思春期から熟女まですべてに囲まれている。何ともいえない奇妙な気分である。これから愛撫をしてくれるというのか……。
「ちょっと待って」
思い出して起き上がり、きれいに洗ってタオルに包んだローターを見せた。
「これ、どう?」
「なにこれ?」
訝しげな顔を見せたのは彩香だけである。本当に知らないようだ。真希子も美緒もにやにや笑っている。使ったことはなくても二人には用途がわかっている。
「これ、どうしたの?」
「だいぶ前のなんだ」
真希子が驚いた様子で、
「もしかして、お姉ちゃん、使ったの?」
「うん……」
「へえ、お姉ちゃんも……」
真面目一辺倒と思っていたからか、意外だったようだ。
真希子が彩香に説明しようとして、
「いいわ。見た方がよくわかる。義兄さん、あたしにして」
おもむろに仰向けになった。
「一人で使うことも多いのよね」
「オナニーのか。うちにあるの?」
「ないわよ」
彩香は興味津津の眼差しで真希子のそばに座りこんだ。
ブーンと虫の羽音のような唸りがして、
「お爺ちゃんのひげ剃りみたい」
ふふっと笑った。彩香はあくまでも屈託がない。
右の乳房の膨らみをすそ野からゆっくり周回する。回りながら少しずつ乳首へ向かう。茶褐色の乳輪に留まり、真希子の様子を窺う。
(感じ始めている……)
本気になりかけて美緒と彩香を見ると二人とも母親の表情とローターの動きを見守っている。
突き離すように左に移動する。
「はう……」
真希子の吐息。……
同じように頂きまで持ってくると、今度はいきなり乳首に押しあてた。
「ああ……」
びくっと反応した。
右の突起に「ブィーン」
「ああ、いい……」
娘たちが見ているのを忘れているみたいだ。
「ママ、感じるの?」
彩香が身を乗り出してくる。
脇腹から太もも、膝の手前でUターンして内股、そして付け根。
「はっ、はっ、義兄さん……」
繁みを迂回して反対側の付け根を刺激する。
「響くわ、中まで……」
ならばと『強』にしていきなりクリトリスに擦りつけた。
「ヒッ!」
不意をつかれて真希子は奇妙な声を上げた。
「いやだ、ママ」
美緒も彩香もくすくす笑ってはいたが、その顔を見ると明らかに昂揚しているのがわかる。
(きっともう濡れている)
「あたしにもやって」
美緒がねだってきた。
「ちょっと待って」
半身を起こした真希子は、
「それ、姉さんもいれたんでしょ?」
「うん、一度だけだけど」
弾みではまってからはローターを使うことは受け入れたが頑として挿入は拒んだ。
「取れなくなったらどうするの?そんなことでお医者さんに行くなんてとてもできないわ。そうでしょう?」
本気で言うので坂崎は苦笑しながら承知したものだ。
「姉さんが入れたもの、あたしも入れる。繋がりたい」
言うなり彼の手からローターを取ると膝を立てて股を開くとあっという間にぬるっと押し込んだ。
「入った……面白い」
娘たちが股間を覗く。
「うーん……」
踏ん張った拍子にぽろっと飛び出してきた。
「これでいいわ」
彼女なりに気持ちの上で納得できたようである。
美緒が仰向けになると、彩香もその隣に寝転がった。素っ裸なのである。
(何というおおらかな……)
真希子は二人を見下ろしながら、
「けっこうスタイルいいじゃない。さすがにあたしの娘ね」
くすっと坂崎に笑いかけてきた。
「ほんとだ。みんなきれいだ」
「あたしも?」
真希子が胸を手で上げて揺する。
「もちろんだよ」
「伯父さんもかっこいい」
彩香が寝たまま指さしたのは坂崎のペニスである。ずきずきと脈打っている。
ローターはどうでもよくなっていた。美乳、美肌が芳香を放って割れ目を蜜液で満たしているのだ。そこに、
(ああ……)
しゃぶりつきたい。
坂崎はローターを若肌に押しつけていった。