訪問初日-7
「だめぇええっ!」
雅恵は、これ程までに気持ちが昂ぶったことは覚えがなかった。滝山のじわじわと周りから堀を埋めていくような責めに追い込まれて、どんどんと淫靡な気持ちが増してくる。追い落とされることを期待しているように膝がプルプルと痙攣した
「我慢はよくないですよ」
「ち、違うわ。もうこれ以上、しないでぇ!」
「本番はまだまだですよ。何を期待してプルプルしているのかな」
滝山は脆く崩れそうな雅恵を弄ぶようにショーツのヘリを乱暴に引っ張り上げた。扇状に広がったショーツが充血した柔肉の形のままにプックリと盛り上がり、その中心部には滲みだした染みが縦にクッキリとついていた。
「ヒイイイイイッ!」
「おおおっ! バギナの皺までが浮き出ているじゃないか、うはっはっはっ!」
6
雅恵にとって性行為とは男女の愛を確かめあう行為だという認識だった。だからこそ夫との性交渉もおごそかに進行し、淫らな逸脱行為はなるだけ行わないように心掛けてきた。
ところが、滝山の行う性的な悪戯はそんなところからは、はるかにかけ離れた淫靡で破廉恥な行為としかいいようのないものだった。
最も嫌うそんな行為をこともあろうか自分に仕掛けられ、尚且つそれに淫らに反応して陰唇を体液で濡らしてしまっていることに雅恵は戸惑うばかりだった。
夫に忠実に控え、娘を慈しみ愛して家庭を守る貞操な妻が今崩れようとしている。乱暴に引きずり上げられた下着が局部に食い込み、薄い布越しに指で嬲られ、バギナの形状を露わにされてしまっている。それを言葉で指摘され煽られた恥辱が、湧き上がる欲情の手助けをしてしまっているかのようだ。
しっとりと濡れた肉の襞の中心を何度も滝山の指がなぞり上げ、貼り付けられたバギナからは肉汁が絞り出されてゆく。
「すごくイヤラシイ眺めだよ。こんもりと盛り上がっているじゃないか」
「いやらしいこと言わないで! こんな、こんなことをして、滝山さん! ただで、ただで、すむと……うっ!」
滝山がトントンとクリトリスを指で叩き始めると雅恵の身体にビクビクとした電気が走った。
「あっ! あっ! いやあああっ!」
「いっぱい叩き込んでやるぞ!」
「そこは、そこはっ!」
「ここが好きか、どうなんだ、好きなんだろが」
雅恵は眉間に深い皺をよせ敏感な小粒から送られてくる淫靡な電気にせり上がってくる欲情の波に耐えている。
クリトリスの連打から逃れようと雅恵が腰を引くと、胸が目の前に突き出されていた。無防備に実る果実を根元からもぎ取るようにして鷲掴みにして指の間に突き出した乳首を挟み込んだ。
「ひやああああっ!」
「逃さないぞ。上と下の二つのお豆がたまらないだろ」
股間に伸びた手でバギナ全体を揉みほぐすようにしながら、胸の先っぽをいじくりまわす。
「つううううっ! くわああああっ!」
「ほれほれ、どうだ。ほれほれ、くくくくっ!」
バギナから芽を出した陰核を連打されて雅恵は堪らず崩れ落ちていった。
7
目の前に横たわる女体は淫戯に疲れ果てながらも、絶頂を迎えたい女の性でフルフルと細かな痙攣で震えていた。心の拒絶より本能が勝り、全身を汗で滑らして期待感で痙攣する雅恵の身体に滝山の嗜虐の心が燃え上がった。
(まずは肉欲の虜にさせてやる!)
滝山の反り返ったペニスは、吐き出した透明な体液で傘を広げたような亀頭を光らせていた。その煮えたぎりをいよいよ雅恵に打ち込もうとショーツのヘリを両手でグイッと握った。
その時、テーブルの上に置いてあった雅恵の携帯が突如とメロディと共にバイブレーションを起こし机に共鳴して大きな音を立てた。ドキリとした滝山が、携帯を見つめるとすぐにメロディは止りメール受信のメモリーが点滅した。
滝山は、雅恵の携帯を手に取りメールを開いた。
《ママ、予定変更! 撮影が早く終わって3時には帰るからね♪ アンローゼのカスタードプリン買っておいてね》