訪問初日-6
雅恵は乳首に当たる硬質な歯の感覚とヌルリとした舌の粘着質な感覚を交互にあたえられ官能の昂ぶりが抑えることができなくなっていく。夫のとおり一辺倒の愛撫では味わったことのないテクニックに翻弄されてしまう。
「あっ、ひいいいいいっ、しないでええええええ……」
「おおおっ、この硬い舌触りがたまらん。コリコリしてる……」
軽く歯で根元を挟んで乳首を引っぱりながら舌で舐ってやると歯に抑え込まれ逃げようもない乳首が舌に弄ばれてゆく。
「ひいいいいいっ! いっ! いいいいいいっ!」
両手を拘束されて拒絶ができず雅恵は、されるがまま淫虐を受けざるをえない。
「ああっ! いやっ!」
ひときわ強く吸われながら片方の乳首もコリコリになったまま摘まみ上げられている。
「こうゆう風にされるのが好きかい?」
拘束されて乳首を責められて反応を示す雅恵を見て、被虐性の強いことを確信し密かにほくそ笑んだ。今目の前で豊満なボディを淫責に悶える女にどんな調教を施してゆくか今後の楽しみが増していく。
雅恵は淫靡な気持ちを振り払うように身体を左右に振り、その呪縛を振りほどこうと試みるが逃げ切ることができずにいた。乳首を刺激されるとクリトリスが直結しているかのように共鳴してしまうことに、ボッテリと湿りを帯びてきたことで気がついた。
「下の方もいじっちゃうよ」
「さ、さわないで!」
胸をいじくりまわしていた手がソロリソロリと下に降りて括れたウエストで止まっ
た。
雅恵は胸の責めから解放されてホッとしたものの、ショーツのあたりを探る手に湿り
を悟られることに恥じらい、再び緊張を走らせた。
雅恵の前に屈んだ滝山が、臍の下のショーツのヘリを上に引っ張り上げると、食い込んだショーツがバギナのあたりから扇状に広がりピタリと張り付いた。
「ほうら、下着がマンコの形に盛り上がっているぞ」
「あああっ、いっ、いやらしいこと言わないで……」
「ムッチリした肉の厚みがたまらないなぁ」
「ううううっ……、見ないで!」
ショーツを摘まみ上げているのとは逆の手の指が、バギナの上を往復し始めた。薄い布をピッタリ張り付かされたバギナの上を優しげな指がなぞり上げてゆくと、直接触れられるのとは違ったゾワゾワとした淫快を受ける。そのイヤラシい布越しの感覚が、もどかしい痒みにも似た焦燥感を送り込んでくる。
「何だか湿っぽいぞ」
「あぐうううっ、触らないで! あああっ、そんなとこ、あぐうううっ」
「クッキリ溝が出てきたじゃないか。なんていやらしい形してるんだ」
「くううう!」
「ほらほら、腰が動き出したぞ!」
「あっ! あっ! へんなことしなで、ああああっ! うぐっ!」
焦らすように動く指に、自然と前後に動いてしまう腰に気がつき慌てて口をきつく結
び上を向いて耐えようとする。目を瞑っても反応してしまう身体に気持ちを奮い立たせ毅然と立て直しをはかる。
「そら、そら、どうだ。エッチな気分になってきただろうが」
「ああ、だめ、そんなことしちゃ、ああああ、だめだったら!」
脳が刺激で官能に染められてゆき、その抗いを無残に打ち壊してしまう。まるで淫靡な麻薬を注入されてゆくように身体がいうことをきかなくなってしまった。
(あああ……。お願い、誰か助けて……)
「一人でここを慰めているんだ」
「してません、そんなこと……」
「それにしちゃ反応が良すぎるぞ。ふふふっ」
「ああああっ! 助けて……誰か……」
やりたい放題にいじくられている自分の姿が目に浮かび、救いようのない憐みを呟く。目を瞑ったまま、自然と前後に揺れ動いてしまう敏感な身体を呪わざるを得ない。
「一番感じる所はここだな」
かすかに眉間に皺を寄せながら必死にその淫虐に耐えている雅恵に、滝山は人差し指を立ててクリトリスのあたりに当てソフトに円を描きだした。
「ほ〜ら、ほら、クリクリ」
「そ、そこは! 触らないで、そんなとこ!」
「クリちゃんも、敏感かな? どうやら感じやすいのだね」
雅恵の一番敏感な部分を指摘されて、ますます意識がそこに集中し、考えまいとしながらも、いじくる指の動きにますます反応してしまう。
確実に濡れてきてしまったことで恥ずかしさに顔が赤らませながらも、モジモジと汗で艶やかになった腿を擦りつけて耐えている。
「ふふふっ……我慢できないようだな。もっと、ほじくってやる」
布の上から探り当てた小粒を摘まみ上げている。
「くぅううっ!」
「あれ、急に汁が多く出てきたみたいだな」
執拗にクリトリスをほじくられ甘い女の啼き声を引き出されそうになり、拒絶するように叫んだ。