風が止むとき-9
「梨花…来なさい…」
梨花はサテスに呼ばれ、楓の前にやってきた
何をするのか予想が出来たからだ
「いつも自分がされてるみたくイジメなさい…手を抜いたら鬼に三日三晩 貴方を犯すように命じるわ…」
(三日三晩…死んだ方がマシだ…)
楓が死のうが自分には関係ない…
梨花は甘い考えなど捨て自分が助かる道を選んだ
「貴方名前は?」
「楓だっ…」
(楓ちゃんか…ごめんなさい…私はもう鬼となんてしたくないの…許してね…)
「そう…」
グリグリグリグリグリグリ
梨花は楓の頭を踏みつけた
「てめぇっ….」
楓は複雑な表情だ
梨花が脅されてやっているのが分かるから…
でも頭を踏みつけるのは許せない…
(関係ねぇ…アタイは助かったら この女も殺してやる…)