風が止むとき-3
(たまたまだ…)
楓は改めて技を繰り出した
「牙狼!」
風の狼はサテスに飛びかかる
が、
バチッ
消滅した
「次はアタクシの番よ…」
サテスはお札を数枚風に乗せた
ヒラヒラとお札は楓の周りを飛び回る
「こんなもの!」
楓はお札に風を当てるが、
バチッ
弾かれてしまった
「くらいなさい…」
サテスの声に反応したかのようにお札は楓の手足に張り付いた
(動けない……!?)
楓の手足はダランと垂れ動かなくなった