鎌と剣と鬼-10
ブシュー
ブシュー
ブシュー
三回繰り返したが鬼は平然と動いている
「はぁ…はぁ….ダメだ…強すぎる…」
「そうだね…一か八か逃げてみない?」
「そうだな…その方がまだ生き残る可能性がある」
*
「どう?追ってくる?」
「いや、来ないぞ」
「よかったー」
三人は鬼から無事に逃げ切りホッと一息ついた
「鬼も追って来ないみたいだし帰るか」
「そうだね…じゃあアタシこっちだから」
「また明日ー」
杏奈と二人は別れてそれぞれ家に向かって歩きだした