剣と刀-2
「ちょっと待って!一刀が鬼を倒した話はしたけど、竜太くんは信じるの?あたしは一刀の作り話だと思うんだけど…」
小春は気まずそうに一刀をチラッとみた
「本当の話だよ!仕方ねぇな!折角だから見せてやるよ!その墓に案内してくれ!」
「協力してくれるんだね!分かった!じゃあいこっか!」
*
「まだ早かったか?」
お墓に着いた三人は辺りを見回した
まだ外は明るく暗くなるまでに時間がある
「でも、絶対鬼はいるよ、ほら、あれ」
竜太が指差した先には無残に切り刻まれた墓石が何個もあった
「罰当たりだな…」
「ねぇ….お兄ちゃんてちなみに今までどんな鬼と戦った?」
「なんだよ急に、青鬼と赤鬼だけど?」
「ちょっと不安になったんだ、今回の敵はヤバイらしいからさ….って!青鬼と赤鬼!?どっちもザコじゃないか!不安だよ!」
「なんだって!?ザコなのか?結構苦労したんだぞ?」
「はぁ…赤鬼と青鬼は基本的に力が強いだけのでくの坊だよ、強い鬼だと僕みたいに炎を操ったりとか水を操る鬼もいるよ」