投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

サディスティック・スパイラル
【SM 官能小説】

サディスティック・スパイラルの最初へ サディスティック・スパイラル 39 サディスティック・スパイラル 41 サディスティック・スパイラルの最後へ

コックリング-9

「谷君、ちょっと打ち合わせいいかしら?」
冴子のほうから声をかけられた俊介は返事すらする間もなく、勢いよく立ち上がった。
「第3打ち合わせ室。いいわね」
俊介はそこいらの書類をかき集めて冴子の後をウキウキしながらついてきた。さも仕事をよそおっているが完全に冴子から誘いだと決めつけているようだ。
狭い第3打ち合わせ室に入ると俊介は椅子に腰かけて冴子を見上げた。冴子はニンマリと笑って俊介をしばらくの間見つめた。これから自分が行う残酷な行為に俊介が果たして耐えてくれるのか。さっさと尻尾をまいて逃げ出してしまうのか。その狭間の時間を楽しんでいるのだった。
「あ、あの……」
「俊介君、立って」
妙な空気を感じ取ったのか俊介はおずおずと立ちあがった。
「あれから調子はどう?」
「調子って……、あの何の調子ですか?」
口角をあげたまま無言の笑みをうかべたまま冴子は俊介をしばらく見ていた。
「あなたのオチンチンよ。元気かしら」
張り詰める緊張感が自分の思いすごしだと理解した俊介はホッとしたように表情をなごませた。
「ええ、毎日冴子さんを思って……。ふふふっ、元気ですよ」
「そう、いいことだわ。ちょっと、見せて」
「えっ! ここで、ですかぁ! はぁ……いいですけど」
答えを聞き終わると同時に冴子の細い手がズボンのジッパーを降ろし、下着をかき開いてペニスと陰嚢まで全部を引きずり出した。それだけで俊介のモノはムクムクと頭をもたげ始めた。
「あら、元気がいいのね。ふふふっ!」
冴子はジャケットの右ポケットからローションの小瓶を取り出した。両手の掌に擦り付けるとリズミカルにしごきだした。俊介は壁際に立ったまま両手を壁面にピタリとつけている。
冴子は俊介に向かい合う形で椅子に座って作業に熱中している。時々指先を尿道口に当てて擦りつけ、陰嚢を揉み解す動作をくわえバリエーションをもたせた。
「はあぁ……。冴子さん……。いいですっ!」
声をおとして俊介が既に我鏡の境地にただよいだした。目を瞑ったまま天を向いた顔をおよがせている。
「俊介君、彼女がいるんだってね」
「えっ!」
心の隙を見事につかれて俊介は顔をこわばらせた。
「いいのよ、こんなオバサンじゃあつまらないものね」
「そ、そんなことないですよ! うぐっ!」
さっき以上にピストンする手の動きが速くなると同時に陰嚢がもう片方の手で強く握られていた。女性の手でも睾丸を強い力で握れば間違いなく悶絶することは知っている。笑顔のまま淫靡な行為をしながら男子の急所を握っている冴子の心理をはかりかねて身体を固くした。
「理緒ちゃんだったらお似合いのカップルじゃない。私も応援するわよ」
完全に掌握されていることを知って何も言えず黙るしかなかった。
「ふふふっ、でも、たまにはオバサンとも遊んでほしいの」
下手にでる冴子に俊介は安堵の気持ちで警戒心が一気にほどけて、本心を吐露した。
「お、俺は冴子さんが忘れられなくなってしまって。だから冴子さんとあんなことがあって以来、理緒とは全く逢っていません。本当です」
「だって、結婚する約束もしたんでしょ?」
カマをかけられているのも知らずに俊介はペラペラとしゃべり続けた。
「でも、冴子さんに魅了されて……。どうしちゃんたんだろう、俺……」
冴子は俊介に調教という名の洗脳に成功したことを確信した。俊介は冴子のいいなりになることに悦びをみいだしているに違いない。
「俊介君、うれしいわ! じゃあ、しばらくの間俊介君を独占していい?」
「ええ、喜んでお仕えします」
手の動きを止めずに冴子は左のポケットから尿道プラグを取り出した。
「じゃあ、私の占有の証としてこれをつけて」
冷たい光をはなつシルバーのプラグは男を封印する釘のようだ。
「これ……、これ何ですか……」
「あなたのオチンチンに差し込むの。私とするまで着けていてくれる?」
「これを差し込むんですか……。できるかなぁ……」
冴子は悪魔の笑みを満面に浮かべて俊介を励ました。
「大丈夫、私が入れてあげるから。ね、ちょっとだけ我慢すればできるから」
「痛いのかなぁ」
「ふふふっ、痛くないようにローションいっぱい塗ってあげるわ、ほら」
机に置いたプラグに上からローションを垂らすとシルバーメタリックが鋭い医療器具の光をはなっていた。

「ぐううううっ! くっ! いっ 痛いっ! つううううっ!」
「頑張って俊介君、もう半分ちかくまで入ったわよ」
「ぐぐぐぐぐっ! 痛すぎるっ! やっぱだめですぅっ!」
ペニスをしごきながら先端から金属の棒を挿入している冴子は笑みをうかべて俊介の苦しむ表情を観察している。
「だって半分入っているから今から抜いても同じく痛いのよ」
「こんなに痛いのならしなかったのに」
「じゃあ、止めて抜く?」
びっしょりと汗をかいて俊介は壁につけた指で爪を立てて痛みを耐えしのんでいる。ハアハアと息をつきながら、ペニスの先から無機質な金属棒がのびているのをチラリとみた。
「ここまできたのなら……、ここまできたのなら頑張るしかないじゃないですか」


サディスティック・スパイラルの最初へ サディスティック・スパイラル 39 サディスティック・スパイラル 41 サディスティック・スパイラルの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前