第一章 ポンプ-7
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「ポンプの素晴らしさ第一弾だ」
乳首を解放してベッドから降りた小宮山がコントローラーを操作した。
ベッドがゆっくりと起き上がり始め、冴子の上半身も一緒に起き上がりだした。完全に上半身が起き上がると、引き続き小宮山がコントローラーを操作している。
「何! 一体何が始まるの!」
「介護用ベッドはモーターの力で動くが、このベッドはポンプの力で油圧を調整して動くようになっているんだ。力は比べ物にならないし、複雑な動きも可能だよ」
小宮山の操作によりベッドの一部がせり出し冴子の肩甲骨を押し出した。手首が頭の後ろに置かれたままの冴子の身体は羽交い絞めされたように胸を大きく突き出す形になった。
「女性の美しい姿をベッドに拘束したまま表現できるようにしてみたんだ。なんて綺麗で素敵なフォルムなんだ」
腕を後ろにとられグッと胸を突きだしてベッドに半身を起こしている冴子は、小宮山に好きなように扱われる屈辱に顔を横にそむけて唇をかみしめている。
「このベッドには足の拘束具もつけてあるから、エッチなポーズをとらせることも可能なんだよ。冴子さんの普段の姿からは考えられないような淫らな姿に変えてあげようかな」
「くうううううっ……」
小宮山のおぞましい言葉に冴子は凍りつくように固まり、何とか逃れられないものかと腕を閉じようと渾身の力をいれて引っ張ってみる。力をいれてフルフルと震える腕をみて小宮山が悪魔の笑みをうかべてベッドに上がりかけた。
「来ないでえええぇっ!」
長い足を小宮山に向って滅茶苦茶に蹴り上げてベッドに上がることを阻止しようと試みるが、数回ほど肉を踏みつけただけだった。気が付くと小宮山に足首をとらえられている。
「痛いじゃないかぁ。冴子さん元気がいいね。ふふふっ、この生きのよさがたまらないよ」
ベッドの足もとに座った小宮山に両足首を掴まれたまま、もがき続ける冴子。足が恐怖の回転をするたびに、それに合わせて小宮山の弛んだ体中の肉がプルプルとふるえている。まるで巨大な軟体動物の塊が振るえているような気持ち悪さだ。
冴子が疲れて足の回転が鈍ったのを見計らって、小宮山は両足首を一気にさし上げてVの字にした。すでに力を使い果たした冴子はびっしょりと汗を吹き出し、力なくつぶやくように言った。
「ああぁ……、いや……」
「くっくっくっ! この恥骨の盛り上がりが、たまらないよ」
冴子のこんもりと盛り上がった股間に小宮山の細い目の焦点が絞られている。小宮山は思わず持っている両足首を強く掴んで、更にグイッと冴子の頭の後ろまで押し付ける。
「い、いやだあっ! たすけてっ!」
「助けなんかくるもんか! ここには僕と冴子さんしかいないのさ」
自分の言葉に興奮して鼻息を荒くしながら、冴子の両足を自分の両脇に投げ出した。冴子の足は小宮山の大きな腹の脇に力なく落ちた。とっさに足を閉めて折りたたもうとしたものの、巨体にはばまれて虚しく揺れ動くのみだった。
冴子の目の前に陣取った小宮山は再び、触ってくれといわんばかりに突き出された乳房に両手をのばした。
「やっ、いや、いやああっ!」
冴子は顔を後ろのシーツに押し付けて逃れるようにイヤイヤをするが虚しい抵抗だった。
「ぐふふふふうっ!」
冴子の抵抗を楽しむように小宮山はゆっくり手を延ばして豊潤な果実をもぐように大きく掌をひらいた。
「いっ、いやあーっ!」
先程よりも突き出された分、肉量が増した乳房を掴み、絞り出した乳首がシコっているのを確認した小宮山は医者が患者の衣服をめくるように下からブラジャーのカップをめくった。小宮山の責めに身体を固くして構えている冴子は全く気付いていない。
「うぐふふふふっ!」
ずっしりと果肉をたたえた果実が厚いブラの皮の下で、ひっそりと息をひそめて隠れているのを見つけ出した。
「オッパイだぁ! 見つけたぞぉ!」
「いっ! やあああああああっ! 見ないでぇっ!」
小宮山の言葉で冴子は胸を曝け出されたことに気づき叫んだ。
「ほらほらほら、つかまえちゃうぞぉ!」
チョキにした両手の指をシャキシャキと動かしながら必死に逃げる冴子の敏感な小豆を追い回す。
「だめだめだめっ、だめぇーっ!」
「つかまえた! つかまえたぞぉ! うははははっ!」
指先の間に存在を突き立たせている小豆がしっかり挟み込まれてしまった。
「いやっ! いやああああああっ! 触らないで!」
先程まで、しつこいまでに繰り返されている技巧のない愛撫が身体に覚え込まされてしまったのか、指で挟まれる乳首の疼痛が淫靡な電流となって体中を駆け巡り、下半身の陰核で放電している。
おびただしい量の愛液がショーツに沁みだしているのがわかっているが、もうそれを隠す余裕などなくなってしまった。くすぐり続けられるような淫悦で身体が震え脱力してゆく。