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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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痴漢専用車両の真実-6

――ホント腹立たしいったらないわ。でも、これで裏帳簿の件も、隠し口座から送金した常務へお手当の件もうやむやね。貴方が一番助かったんじゃないの――

――ありがとうございます。でも、私の分はホンの一部じゃないですか――

――そうだったかしら――

――しかし、上手い具合に邪魔なヤツが捕まりましたね。本当に会長は強運の持ち主ですよ――

――ほほほ、実はあれは強運じゃないのよ。ゲームみたいな物よ――

――どういうことですか?――

――簡単よ。恵里香の友だちに頼んで、あいつを痴漢で訴えさせたのよ――

――それって冤罪じゃないですか――

――そうよ、バレなきゃいいのよ。でもこれで生意気なヤツが居なくなってせいせいしたわ。とにかく恵里香がどこの馬の骨かわからないヤツと結婚したからいけないのよ。家柄が違うからあたしは初めから反対だったのに!――

――本当にあいつは目ざわりでした。若い癖に使途不明金がどうのこうのと煩かったですからね。あっ、若しかして事件の前に、仕事の発注量を倍増させるからと言って、あいつの実家に無理矢理設備投資させたのも計画の内ですか――

――ほほほ、やるなら徹底的にやらないとね。犯罪者の実家という理由で直ぐに取引中止したけど、呆気なかったわねえ。土下座して取引の継続を頼みにきたあいつ父親の情けない顔ったら無かったわよね――




このやり取りを事前に聞いていた浩司だったが、何度聞いても胸がムカついてくる。

今も聞いている内に一気に怒りがこみ上げてきた。

浩司はその激しい怒りをぶつけるように、弄んでいた形の良い理紗の乳房に爪を立てた。

「いやああああ、痛い、痛い、許してええええ」

理紗の声が車内に響く。

理紗の悲鳴で録音の声が聞き取れなくなったので、マスターは芝居がかったように肩を竦めると、悦子の見ている前で停止ボタンを押した。

「まあ、理紗さんの悲鳴で聞こえないからしょうがないですね。これでやめときましょう」

理紗の叫びが切欠だったが、マスターが自分の願いを聞き入れてくれたと思った悦子の目に安堵の色が浮かんだ。

しかし、この車両の理紗への仕打ちを見ても、そんな甘いことになるはずが無かった。

「静かにしろ!せっかくの話が聞こえないだろ」

浩司が乳首を捻りながら、理紗に冷めた声でたしなめた。

「うううっ」

自分のレイプ画像を人質に取られている理紗は、歯を食いしばり苦痛に耐えた。

「おや?静かになった。どうやら理紗さんも聞きたいみたいですね。やっぱり聞きましょうか」

マスターは目を見開く悦子に微笑みかけながら、またもや再生ボタンを押した。

悦子の目に再び焦りの色が浮かぶ。呻きながら身を捩るが、数人に押さえられているために身動きも出来なかった。



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