怪物への階段-1
「武ちゃん、ごめん…。もう私には彼らを抑えきれない…。」
マヤヤこと渡辺麻耶から震える声を振り絞るかのような電話があった。
「何があったんだ…?」
伝説のレイパー、湯島武史の顔色が変わる。
そんな出来事があったのは田口徹が高校を卒業する頃だった。
田口徹は高校生になった。全国でも有数の高校への入学も難しくはないと言われた田口だったが、周囲の反対をよそに地元で一番の学力を誇る城都高校へと進学した。
中学時代はレイプに明け暮れた。女教師を3年間ペットにし、校内の美少女は全て犯してきた。いや、目星をつけた中でバンドのボーカルをしている赤城優奈だけは犯し損ねた。バンド仲間や取り巻きが多すぎてなかなかいいチャンスがなかったからだ。周囲ではその刺々しい性格が災いして、間違いなく美少女なのだが敬遠されていた優奈。田口もあとであとでと思っているうちに卒業し違う高校に進学してしまった。それだけが心残りだった。
部活はそのままバスケ部に入った。やはり汗だくでスポーツをする女を見るのがたまらない。それにバスケをしていたせいか身長も伸びた。家では筋トレを欠かさないし服を脱ぐとまさに鋼の体になっていた。大人びてきた顔立ちは次第に精悍さを増し女子の人気は鰻登りである。少年時代のデブ男が信じられないほどだった。しかし彼女は作らない。レイプ以外に女との性行為に興味がないからだ。あくまでレイプ道を行く。
「田口〜!いい子見つけた??」
肩に手を置いてきたのは悪友佐川。またもや同じ学校だ。
「あの子、誰?」
遠くを友達と笑いながら歩く少女を指差した。緩く巻いた茶髪のスタイルのいい少女。発育した体がたまらない。刺激的なまでにスカートを短くしているオーラある少女。男を知ってそうな色気を持つ。
「さすがお目が高いねぇ。3年のあれはギャル系ファション雑誌で読者モデルをしてる高梨愛理だよ。超有名だぜ?」
「へぇ…。」
「で、ヤルの?」
「そのうちね。それより周りも可愛いじゃん。」
愛理と話す友達にも目をやる田口。視野が広い。
「まとめてレイプ?」
田口はニヤリとして答えた。
「そのうち、ね。」
と。