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強姦主義者 『T』
【レイプ 官能小説】

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怪物への階段-2

 田口の両親は中学時代に離婚した。父親が愛人を作り家から出て行ったのをきっかけに、母親が家に男を連れ込むようになった。その男は酔うと暴力的になり、よく田口に絡んできた。初めは我慢していたがある時我慢出来なくなり顔の原形が分からない程に殴打してやった。そんな田口に母親も恐怖を抱きどこかよそよそしくなっていった。その事件をきっかけ家を出た。
 そんな田口を快く迎えたのは高田道彦だった。伝説のレイパー、湯島武史の意志を継ぐ主要グループR4のリーダー、高田。田口が小さな頃から良く面倒を見、苦楽をともにしてきた。高田が親から譲り受けた家、R4の溜まり場とは別の空き家に田口を住まわせている。
 大学を卒業した高田は車の輸入輸出業者を創設した。しかしあまり表立った会社ではない。訳ありの車両を海外に売り飛ばし利益を得ていた。それとは秘密裏に麻薬の取引もしていた。当然R4のメンバーが従業員だ。田口もそれを手伝っていた。警察官である麻耶には内緒の事だった。麻耶の前ではただのレイプ愛好集団として振る舞っている。麻薬の
がらみの事は全て田口に貸している家で行われている。
 夜、高田が女を連れ込んで来た。その女性は真面目がOLといったところか。普通に美人だ。
 「こいつさー、人をはねちまってそのまま逃げてきたらしいんだよ。そんでうちの噂聞きつけて車売って証拠隠滅したいんだってよ〜。」
女性は来栖美和という一流会社に勤めるOLだった。
 「私、来月結婚が決まっていて、人をひいて殺しただなんてバレたらまずいんです。亡くなった方には申し訳なく思ってます。でもようやく決まった社長の息子との結婚…手放したくないんです!お願いです!助けて下さい!」
来栖美和は足元にしゃがみこみ高田の足にすがりながら泣いていた。
 「で、これからのバラ色の人生を手に入れられれば、ひとときの苦しみなんて耐えられるんだよな?」
高田がニヤニヤしながら言った。
 「はい…。一晩だけですよね?一晩だけなら何をされても我慢する…、その条件、飲みます。」
真剣な顔で訴える美和。
 「じゃあ条件と、これ飲め。」
高田は美和にピルを手渡した。
 「はい…。」
美和はピルを口の中に放り込み、そして手渡された水を含み飲み込んだ。
 「徹〜、今日の晩ごはんだ。ゆっくり噛んで食べろよ?」
 「凄いご馳走ですね。いただきます♪ヘヘヘ」
 来栖美和はこれからのバラ色の人生を得た代わりに、それ以上の代償を払うことになった。翌朝、全身液塗れでぐったり床に倒れる美和の周りには白い粉が床に散乱していた。


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