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訪問調教
【SM 官能小説】

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拷問-1

みゆきはトレーニングに一段と力が入っていた。
ランニングマシーンで快調に飛ばして汗を飛び散らせていた。
 あの男から逃れることができた開放感と滝本への想い。
みゆきの中では、滝本の存在が日々大きなものとなっていった。

あの日、滝本に身も心も預けきって久しぶりに無心の喜びにひたった。
無理やり絶頂にいかされるのではなく、ゆったりと頂点に向かっていく人間的な営みに懐かしささえおぼえていた。
 滝本との寝物語で、おぼろげながら男と滝本の関係も見えてきた。
滝本が決して男との信頼関係で繋がっているのではなく、過去の繋がりを引きづって今日に至っていることを知った。

「奥さん、よろしいですか、あの男とは私が話をつけます。だから、どんなことがあっても、もうあの男と会うことはお止めになってください」

滝本がなぜ、こんなことに力を貸してくれるのかは、ハッキリ聞かなかった。でも、そんなことより滝本に善意が感じられてとても嬉しかった。

そして、みゆきは滝本を愛していることに気づいていた。
最初に会った時から、その風貌、虚無的な雰囲気、すばらしい肉体、すべてが魅力的に感じていた。
男のパートナーとして出現したが、全く異質な人間として感じていた。
男と一緒に犯されたが、滝本に邪悪なものは一切感じなかった。あの時、滝本の心は“無”だったに違いない。
みゆきは、家庭は壊さないという確たる自信をもちながら本気で滝本を愛し始めていた。

“今度は何時、滝本さんに会えるのだろう”

そんなことを考えながら、マシンで体を動かしていた。

地下室のインターフォンが鳴った。
モニターに映し出されたのは、男だった。
みゆきは、凍り付いたまま動けずにいた。

男は斜め横を向いて、野球帽を目深に被っている。
無言のままだ。
みゆきは居留守を決め込み、そのままインターフォンのモニターを凝視していた。

やがて、男はモニターから姿を消した。

みゆきは、おそるおそる、地下室から玄関へ続く階段を上りはじめた。

玄関まで足音を立てずにたどりつき、まず覗き穴から外を確認しようとした。

ドンドンッ!

いきなり玄関のドアが叩かれた。
思わずみゆきは、悲鳴をあげてしまった。

ドンドン!

「みゆき、開けろっ!」男の声が聞こえる。

みゆきは、恐怖に頭を抱えた。

ドドドン、ドドドドンッ!

「居るのはわかっているんだ、早く開けんかっ!」

恐ろしい男の声がドアを隔てた向こう側からせっつく。
開ければ男にどんな仕打ちを受けるかわからない。しかし、近所の目がもっと厄介だ。

みゆきは、半泣きでドアの鍵を解除しドアをうすく開けた。
次の瞬間、思いっきりドアごと引っ張られ、つんのめった。

男が、勢いよく入ってきた。そして、みゆきの顎に掌の付け根部で、おもいっきり下から突き上げた。
空手でいう掌底突きで、外傷をあたえず失神させる技だった。
崩れ落ちたみゆきの襟首を掴んで男は、地下室への階段をずかずかと降りていった。

地下室のマシンに、裸で縛り付けられた姿で覚醒した。
インクライン・ベンチプレスマシン。
斜めのシートに寄りかかり上方向に負荷のかかったバーを差し上げる、胸の上部を鍛えるマシンだ。
そのマシンのシートに体を縛り付けられている。
足首は、胸の上にあるバーに広げて括られ、股間が完全に上に向かって晒された屈曲位にされている。
手首は頭の上の支柱に繋がれ、斜め上から、自分の股間を覗くような格好で固定されていた。

「よくも裏切ったな、みゆき。アタシを本気で怒らせたのは、アンタで二人目だ。でも、一人目はもうこの世にはいないけどな」

「いやああっ! 助けて、もうこんなことは、止めて!」

「ふっふっふっ、みゆき、滝本に惚れたな。アタシを出しぬいて、よくも二人でっ! クソッ!」

「滝本さんに連絡して、頼んでいるんだから」

「その滝本は今ごろ、始末されているはずさ。ざまあみろ。さあ、みゆき、今からゆっくりと料理してやるからな。アタシの玩具責めは、天下一品だ。どんな女も病み付きになるんだ。今日は、徹底的に責めてやる!」

「イヤ、嫌っ!」

「お前はまだ、M女になりきっていない。これからは、緊縛、スパンキング、鞭、蝋燭、それぞれのスペシャリストに調教をうけるのだ。さまざまな調教を終えたら、私の奴隷となって、金持ちの好事家に派遣されるのだ。ふふふっ、スカ、浣腸マニア、くすぐり専門なんてヤツもいるぞ。どうだ、楽しみだろ、ひっひっひっ!」

「ド変態! 滝本さん、助けてぇ、ああっ!」

みゆきの体の上に、男が手にした大きなボトルから流れ出てきたローションが広がる。透明な粘度の高い液体は、ボトルから切れることなく糸状のまま注がれている。

「いやあっ!」

体の上を男の掌が滑り、ローションを広げてゆく。
麻縄が食い込む肌がローションで光る。

「お前が好きな処を、順に責めてやるからな、ひっひっひっ。まずは、此処だ」


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