固体-2
「よろしい。では、お前は さっきアタシが来た時、その様に挨拶したか?」
「……」
「アタシが着たら、両手をついて“いらしゃいませ、ご主人様”と言うの。解った?」
「解りました……ご主人様……」
「うぬ。よろしい。では始める」アヌスが固いクチバシで突つかれる感触を感じた。
「何よっ! 結局するんじゃあないっ! ちくしょう! 一生恨んでやる!」みゆきは 発作的に叫んだ。
「ぬあああっ! くうぅっ!」
薬剤が注入されていくと、みゆきは爪を立ててカーペットを掴もうとした。
下腹が生暖かい液体を受け入れている。いや、詰め込まされている。どんどん広げられていく感覚がする。
「はい、一本目 終了。二本目 開始っ!」
抜かれたと思ったら、すぐに“嘴”を差し込まれた。
どんどん下腹が膨らんでいく。チラリと股の方を覗くと、ポッコリと下腹部が膨らんでいるのがみえた。その膨らんだお腹を見られているのかと思うだけで羞恥があおられる。
「ゆるしてくださいっ……、ゆるしてくだ…さい。ご主人様」力が入らず、消え入るような声で言う。
何本の浣腸がされているのかさえ、解らなくなった。
「はいー、ラスト10本目〜」便意が襲ってきた。
「まだ、しちゃあ、だめよん。さあ、これからが見物なんだから」
足首と腰の固定が外された。縛めが解かれても、とても動ける状態ではなかった。
男が手早くブルーシートを敷きつめた。
男は懸命に便意を堪える、みゆきの手首をとり、懸垂用のバーに吊った。四つん這いのまま手首を吊られた、みゆきは天を拝み、許しを請うような恰好に見える。
更に男が女の片膝に縄を回し、上のバーに掛け、ゆっくり引き上げていくと、雄犬の小便スタイルの片足立ちにされてしまった。
尻を突き出し、片足立ちの無様な姿での排泄は人間の扱いではなかった。
「いいか、出る前に教えるのだぞ。“ご主人様、お願いします”というのだ。そうしたら アタシがバケツで受けてやる。言わぬと垂れ流しになるぞ。よいな、ひひひっ!」立ったままでの排泄を強いられる屈辱感。
垂れ流しが恥辱なら、バケツで受けられるのも恥辱だ。
「くっ! けだものぉ〜っ」
「ほほぅ、まだ、そんな減らず口を叩ける力が残っておったか」
全身から汗が噴出している。美しく光った体が艶かしい。ポッコリ膨らんだ下腹だけが異様だった。苦しみに体がゆれている。
男の悪戯はこれだけに止まらなかった。乳首に洗濯バサミが留められたのだ。
「ひいいいいっ! ゆるしてえぇっ!」
洗濯バサミには凧糸が取り付けられていた。その糸を男が両手に持ってツンツンと引いている。
「ひっひっひっ! 洗濯バサミのバネは弱く調整してあるから、痛くないでしょ。アタシみたいに優しい調教師、いないわよん」
この後に及んで、乳首から送られてくるツンツンした感覚が排泄を我慢している神経を逆なでする。
「あぅっ! あっ! あんっ!」
ガクガクと膝がわらう。その度、排泄感が高まる。
男が2本の凧糸をまとめて片手で引っ張り、空いた手で 張った糸をしごいている。
微妙な振動がビリビリと硬くなった小豆をいじめる。
髪の毛を額に張り付かせた女が 懇願の表情を歪める。
「ほりほり、糸を弾いちゃうよん! うっひひひっ!」ぴんっと張った糸を無情な指がチョンチョン突いている。
「ああああっ! だめっ!」
「さあ、垂れ流すか、アタシに頼むのか、ハッキリさせなさいよ」
「ぬああああっ!」ケモノのように叫んだ。
「お願いっ! お願いしますぅっ!」
「だめ、言葉が足らない。“お願いします! ご・しゅ・じん・さま!”でしょ」わざとらしく、言葉を区切る。
「お願いします! ご主人様!」みゆきが絶叫した。
「はい、はい。え〜と、バケツ、バケツ」
既に“排水”が始まろうとしていた。太腿にチョロチョロと廃液が流れ始めてる。
「あっ、ごめん。乳首の洗濯バサミ、外し忘れてたわね」意地悪く男がとぼけて悠長な答えをしながら覗き込んでいる。
「当ててっえ、バケツ!」
男がゆっくりとした手つきで洗濯バサミを外しながらギラついた目で観察している。
「洩れるぅっ!」